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南アフリカ滞在記🇿🇦Alexandra

前回に続いて、タウンシップであるアレクサンドラを紹介。タウンシップとは、アパルトヘイト時代に黒人居住区として区画されたエリアで、南アフリカの8割を占めるアフリカ系の方々がそこにひしめき合って暮らしていました。今でもその名残は強く残っており、多くの方々が暮らしています。

アレクサンドラは、ヨハネスブルグの空港とビジネスタウンのサントンという街の間に位置しています。


街の中にもう一つの街。二重経済。

地元の方と一緒にツアーで回らせてもらいました。
アレクサンドラの中に入ると、今まで整備されていた道路が次第に様子を変えていきます。
そして路上の出店があったり、ヤギがいたり…!?
露店で販売しているものの価格がびっくりするほど安い!!
都市部のスーパーとこんなに違う!?と疑う程に安い。でもそこにはそれで成り立っている経済があるという事です。

ヤギは当たり前のように過ごしていて、人間と共存して居ました。ゴミにたかっていたので、お腹壊さないでねと教えてあげたい。もう慣れてるのかな…。

お店が並ぶ通り
アレクサンドラヤギ

スーパーが並ぶ一角に、アレクサンドラのラジオがあるとの事で、お邪魔して来ました。


ALEX FM Radio

整備された収録部屋とオフィスルームが並んでいるアレクサンドラのラジオオフィスを紹介して頂きました。
ここでは地元の方々が運営しており、特に学校に行けなくなった子供達が孤立しないように、コミュニティの場としても役割を果たしているとの事です。

ここに来て、色んな方と話をする上で共通しているのがみんな”子供達の未来”を考えている事。

子供達が1人にならないように、ギャングや危険な道に進まないように、大人達が色んな角度からサポートしているのが伝わります。
それでも、外国映画の影響やお金につられて道を外してしまうことも多く現実に起こっており、常に表と裏が隣合わせな事も事実です。
それでも、大人達が協力し合って子供達をサポートしている、そんな活動は心から尊敬します。

アレックス新聞
ラジオ局のエントランス
ここでラジオを録っているんですね!可愛いゲストが。


人々が暮らす街

少し車で入った所に、ネルソンマンデラが住んでいたという家がありました。
そこにはすでに別の方が住んでいますが、案内があり外から見学が可能です。

壁画を見ると、いかにネルソンマンデラさんが偉大な方だったのかが伺えます。

マンデラさんの家の目の前の壁画
黒くて見えない、、、案内板 そして今は別の住人が住んでいる

周りには子供達がいてみんな元気に遊んでいます。週末だったからかな。とても微笑ましい姿。

マンデラハウスの敷地内で遊ぶちびっ子達

近くにはスポーツジムを経営している所が。
みんな体を鍛えに来るらしい。
私達が訪れた時もお客さんが居ました!
トレーニングの邪魔をしてしまったかな…すみません。

そして、またここにも壁画が。
ここに描かれているサラ•バートマンは、かつてアフリカ大陸から見せ物としてイギリスに連れて行かれた女性だそうです。
その横でサッカーをして遊ぶ子供達。
どんな気持ちで、自分のアイデンティティが作りあげられていくのか、正直想像もつかない。だけど、ここにいる子達はみんな強い。そう感じる事は間違いないと思う。

トレーニング機器はしっかりしている本格派
ジムのエントランスと奥にはサッカーを楽しむ男の子達が
目の前には壁画と歴史が描かれていました

若いパワーと環境整備の大切さ

タウンシップに来ると、とても感じるのが子供が多い!!
それもそのはず、南アフリカの平均年齢28歳!
それだけ若い世代が多いのです。
ですが、かつてのエイズ問題、家庭環境問題により孤立してしまう子供が多くいます。
そんな子供達をケアしている孤児院に訪れました。

部屋の中では小さい子がディズニー映画を見ながら、「誰だ??」という目で私達をみます。
長のおばあちゃんにお話を聞きました。

親を亡くした子や一緒に暮らせなくなってしまった子達を一人立ちするまでケアをしているそう。
穏やかに話しながらも、この先、引き継いでくれる人も必要としているようで不安もあるそう。
いや、ここが無くなったら大変だよね、それは避けたい…と思いながら自分の無力さを感じます。
更に、運営は募金や政府からの補助金でどうにかやっているそうですが、政治家の汚職によってここ数年補助金は入って来ていないとか。
どこの国も人間も、お金を持ってしまうと汚くなるのか?
何のための政治なのか、、、未来のアフリカを背負う子供達が集まるこの場所で、第一に大切にしてほしい。そう感じさせる暖かさのこもった施設でした。

孤児院の中で住み着いている子猫

工夫を凝らしたコミュニティ施設

まだまだ、あります。子供達を対象にしたコミュニティ。そこで私の目的、アフリカの方々のダンスを見させてもらいました!

次の日記ではそこについてお伝えします♪

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