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蠍座29度「酋長に子供たちの命乞いをするインディアンの女」

☆廻廊239*命乞い度数☆

SCORPIO29: An Indian squaw pleading to the chief for the lives of her children.


不動宮29-5-4 試練

28から戻り、次サインへの準備を始める。
整理の中で何を選択するか葛藤する


Introduction

インディアンのある部族で裏切り者たちが捕らえられました。彼らは部族から離れ、自由になろうとして失敗したのです。
裏切りには「死」を。部族の酋長が厳かに宣言し、彼らの粛清が行われようとしたとき、彼らの母親が処刑の場に飛び込み、自分の命と引き換えに子供たちを救ってくれと命乞いをしました。
酋長は彼女に免じて、子供たちに「自由」と引き換えにすれば助けると言い渡しました。子供は、自由と母のどちらを選ぶかで、激しく悩みます。


シンボルの意味

このシンボルは、愛情と自由のどちらを選ぶか?という深刻な葛藤を表しています。

「自由」と「愛情」のどちらを選ぶか。仲間や集団での結束に疲れ自由を求めたいという存在と、それを阻もうとする存在が真正面で衝突します。

インディアンの結束力はかなり強いものがあります。その輪から出るということは生死を問われるほどの覚悟が必要です。象徴の通り、これは生きるか死ぬかという深刻なニュアンスがあります。

愛には理屈は通用しません。どんなに切り離そうとしても難しいものを、無理やり切り離すことは出来るのでしょうか?

この度数は360度のサビアンシンボルの中で最も深刻で、俗に「涙の度数」と呼ばれるものは、この度数と言われています。

この度数をもつ人は、自らの信念に基づき、どんな危険もおそれず、自分が守る国、組織、人の為にその身を投げ打つ勇気と、鋭い洞察力、強靭な精神の持ち主です。

一方で、今まで所属していた団体から独立し、新しい世界に旅立ちたいと強く願っています。しかし家族や所属する集団の結束が余りにも強く、脱出しようとして引き止められ、仕方なく戻るという繰り返しを何度も体験します。時には、生死すら関わる深刻な事態になる場合もあります。

悩みの原因は優しすぎる心にあります。それをよく分かっている仲間たちが、情で訴え引き戻すことが、失敗の原因になるのです。

愛か自由。この二つはなかなか両立しません。自由を選択したいと願うのなら、自分の一部を断ち切る勇気も必要ですが、この度数の時点では大変困難でしょう。蠍座28度と同じく、他の天体の力や、進行・経過の天体を味方につけることが自由への鍵となるでしょう。


シンボルの日(太陽度数)

愛か自由か?理屈が通用しない憎愛劇が展開する可能性。どうしても深刻になりがちですが、「また明日考えよう」くらいの気楽さを。何故あそこまで真剣に考えていたのか?と、振り返って不思議に思うような日となるでしょう。

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