生熊友博写真展 こだわり1続
『ものゝあはれ』
期 間:12月1日(水)~7日(火)
開館時間:10:00~16:00
主 催:写真家 生熊友博
展示場所:ギャラリー祇王寺 嵐山 祇王寺内
開催するにあたり、こだわりのポイントを
少しずつ、シェアしていきたいと思います。
前回に引き続き額縁について
額縁との出会い、それはあまりにもすぐ側に
沢山足を運んで、探し求めていたけど、出会う額縁は、何かひとつ足りないものばかり、
一体どこに行ったら会えるのだろう。
今年の夏は、こんな事もあった。
籐の椅子がある旅館で撮影をしたかったので、インターネットを使って隈なく探していた。
空間や背景は、良いのに肝心な籐の椅子が無い。その逆も然りで、なかなか理想とする場所が、見つからなかった。
最終的には、籐の椅子を購入して持ち込むという事で、このこだわりの部分は、満たされたのだが。
話を額縁に戻すと
1番初めに訪れた某画材量販店、もう一度原点に戻ろうと思いそこへ足を運んだ、そこで思わぬ事が起きた。
初めに担当してくれた、男性の方から
“この裏にある老舗のお店には行きましたか?”
この裏にある老舗のお店?
行ってないし、その存在も知らなかった。
“そこに行けば、ここよりも豊富に額縁を取り揃えてありますし、見つかるかもしれません。”
損得では無く、こんなアドバイスをくれた
この彼には感謝しかない
その助言を元にそこを訪ねると、そこには理想としていたプロポーション、デザイン、色合い、質感の物が存在していた。
担当してくれた女性の方に、理想を伝えると3つほど候補を持ってきてくれた。
一目惚れだった
それは探し求めていた物、そのものだった。
感動が止まらなかった。
早速見積もりを取ってもらう、
“お待たせしました”
出てきた金額は、少し予算よりも高めだったけど、でもそんな事よりこの素敵な額縁に出会えた事がとても嬉しくて、感動してた。
もちろん、購入。
棹から作るから、これから希望サイズにカットして組み立て。来週に出来上がる。
その額に出会えるのも、とても楽しみで仕方がない。
そんなこだわりの額縁を使った個展になっている。是非お越しの際は、その額縁にも目を向けてあげてほしい。
額縁も、わたしたちも喜びます。
次回は、和紙について書こうかなー。