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福井が家族の”特別な場所”に ワーケーションで体験した贅沢な時間

2024年7月29日~8月4日までの7日間、私は、小4息子、年長娘と3人で福井市のワーケーションプログラムに参加しました。7日間のうち3日間は、子どもたちは体験プログラムと現地の幼稚園、私はコワーキングスペースで仕事と、日常に近い生活を体験。仕事後やほかの4日間は、福井ならではの場所を訪れ、楽しい時間を過ごしました。
現地での体験や、福井で過ごして感じたことをレポートします。

仕事を休まず、子どもたちに新たな体験をしてほしい想いから参加

福井市ワーケーションプログラムに参加したいと考えたのは、主に4つの理由からでした。
まず、昨年ikumadoメンバーが越前市で体験したワーケーションの話を聞いて、面白そうだと思ったこと。
2つめに、長期間仕事を休めないなか、子どもたちに新たな体験をしてほしいと考えていたこと。
3つめに、恐竜好きな息子がリニューアルした恐竜博物館に行きたがっていたこと。
4つめに、仕事に家事・育児に疲れていた夫に、1人の時間をゆっくり過ごしてほしかったこと。

私たち夫婦はどちらも東京出身で、子どもたちが長期間滞在できる「田舎」がありません。猛暑のなか、私が仕事をしていると、子どもたちが過ごせる場所は保育園か自宅に限られてしまいます。せっかくの夏休みですから、自然や伝統工芸と触れ合うような、子どもたちの心を満たす体験をしてほしいと思っていました。

昨年のワーケーションの話を聞いて、東京ではできない体験ができるのではないかという期待がありました。福井の子育て環境や人の温かさも聞いていたので、ぜひ行ってみたいと思っていたのです。

夫は、家事・育児を日常的に担ってくれているうえ、最近は仕事も忙しく、疲れている様子が見られました。とはいえ、子どもたちは休日も夫と遊びたがるので、なかなかゆっくり休ませてあげられません。
1週間離れることで、仕事に集中できたり、仕事以外の時間を自由にゆっくり過ごしたりできるのではないかと考えたのです。

福井駅前の恐竜オブジェ

時間と気持ちに余裕がある贅沢さ のんびり過ごした福井での生活

私たちは、利便性を考え、福井駅の近くのビジネスホテルに滞在しました。
北陸新幹線で福井駅に着くと、駅周辺には恐竜のオブジェや映像があふれており、恐竜好きの息子はもちろん、娘も大興奮でした。

普段の生活では、保育園、学校、習い事、仕事などそれぞれ忙しく、なかなかゆっくり過ごせません。また、成長するにつれ、家に一緒にいても、テレビを見たり家事をしたりとそれぞれに過ごすことが多くなっていました。
2〜4日目は、息子は体験プログラム、娘は現地の幼稚園、私はホテルで仕事と、日中は別々に過ごしたものの、15時ごろには仕事を切り上げて一緒に過ごしました。近くの自然史博物館に行ったり、電車に乗って武生中央公園やかこさとしふるさと絵本館に行ったりと、短いながらも充実した時間でした。

5,6日目は勝山市へ移動して、かつやま恐竜の森に行きました。恐竜博物館はもちろん、化石発掘体験や遊具のある広場などでめいっぱい遊びました。はたや記念館ゆめおーれ勝山で、機織り体験をしたこともよい経験でした。

福井市も勝山市も、東京と比べると当然交通の便はよくありません。その分、3人でたくさん歩きました。夕暮れのなか歩いていると、日常生活では家族で歩くことがあまりないことに気づき、ただ並んで歩く時間の贅沢さを感じました。

それも、時間と気持ちの余裕があってこそです。ゆったりした空間で過ごせたことで、その余白が生まれたのでしょう。

私にとっては、福井ならではの体験以上に、3人でゆっくり過ごせた時間が、貴重で幸せな時間になりました。

そして、1人自宅で過ごした夫も、家事・育児から解放され、リフレッシュできたようです。新幹線の駅まで迎えに来てくれて、子どもたちが楽しかったことを話す様子を、嬉しそうに聞いていました。

ホテルのコワーキングスペース
滞在中、日課のように遊んだホテル近くの広場

現地の幼稚園で感じた、子どもたちの柔軟性と園の温かさ

娘が行った幼稚園は、滞在していたホテルからバスで10分、徒歩25分ほどの場所にありました。
事前に、子どもの性格やアレルギーを確認し、園生活について教えていただく面談の時間をいただきました。短期間の通園にもかかわらず親身に話してくださったおかげで、安心して預けられたのです。

娘は、初日の朝こそ新しい環境に少し不安を感じていたようでしたが、迎えに行くと何人かのお友達のことを話してくれました。同学年の女の子からお手紙をもらったことは、受け入れてくれるお友達の優しさと子どもの柔軟性を感じる出来事でした。

時期的に、プールに入る時間もありました。いつも通っている保育園とは違う、滑り台付きの大きなプールで遊んだことを、娘が楽しそうに話していたのが印象的です。

最終日に迎えに行くと、ホールでお友達と鬼ごっこをしていてなかなか出てきません。娘もお友達も「今日で最後」をわかっているので、離れがたかったようです。
たった3日間で、それだけ楽しく遊べる関係を築けた子どもたちを眩しく思いました。

また、園の先生が、アルバムをつくって渡してくださいました。短期間の受け入れを認めてもらえただけでありがたいと思っていたので、想定外のプレゼントでした。園の先生方の温かさと愛情を感じました。
そして、写真の娘はどれもとても楽しそうで、よい時間を過ごせたことを嬉しく思いました。

娘が過ごした聖徳幼稚園の皆さんと

自然と伝統工芸の体験プログラムを通して、息子の成長を感じる

娘が保育園に通う間、息子は小学生向けの体験プログラムに日替わりで参加しました。
福井には、たくさんの体験プログラムが用意されています。息子はそのなかから、輪島塗の箸づくり、越前海岸での塩づくりと生き物探し、材木工場の見学と時計づくりを選びました。

もともと物づくりや生き物が好きな息子ですが、小学校高学年になると習い事や勉強で忙しく、なかなか好きなことに時間を使えていませんでした。今までにない好きなことを体験できることは、とても貴重でありがたいことです。
母として、好きなことにのびのび取り組んでほしい、それが得意なことや将来やりたい仕事を見つけることにつながるとよいと思っていました。

1人でプログラムに参加することに、当初は母として不安を感じていました。実際に参加するとどれも楽しかったようで、毎日いきいきと体験したことを教えてくれたり、つくったものを見せてくれたり。
心から楽しんでいると感じられました。

余談ですが、越前海外での塩づくりについて、宿題の自由研究としてまとめました。帰ってから改めて塩づくりについて調べたり、製塩所の方に電話でお話を聞かせていただいたりしたことも、息子にとってよい経験になったと思います。


息子が「福井で1番楽しかった」と話す、越前海岸での生き物探しと塩づくり

「また福井に行きたい!」家族にとっての”特別な場所”に

現在、福井に滞在してから約3ヶ月が経っています。
子どもたちは、「福井楽しかったね」「あの幼稚園また行きたい」「海も山もあっていいところだったね」「将来福井に住みたいな」など、時々思い出したように話します。
テレビなどで福井が取り上げられていると、「福井だ!」と嬉しそうに教えてくれます。おじいちゃん・おばあちゃんの住む田舎が紹介されているような感覚なのでしょう。

子どもたちにとって、第二の故郷のような”特別な場所”になっていることを感じます。

1週間という短い時間ではありましたが、そこで過ごした時間は濃密で、特別な体験になっています。
そのような経験ができたことをありがたく思うと同時に、今度は夫も一緒に福井に行って、同じように素敵な時間を過ごせたらよいと考えています。

貴重な機会をくださったikumadoとJTBのご担当者、素敵な経験に寄与してくださった幼稚園や体験プログラムで出会った皆さまに、改めて感謝しています。

開通したばかりの北陸新幹線

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