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保育園合格したらすぐ復職面談はキケン!?~ikumado代表ちぎさんが語る、復職準備イベントを通じて皆さんに考えて欲しいこと~

今年創設7周年を迎える育休&共働きコミュニティikumado。その目玉とも言える「復職準備イベント」が今年もいよいよ始まります。開始に先立ち、ikumado代表のちぎさんに復職準備イベントのこれまでの歩みと、今年の注目ポイント、復職を控えた皆さんにお伝えしたいことを伺っていきます。
(聞き手:ikumadoキャリア開発部 いっちゃん)

いっちゃん
現在第二子育休中で2025年復職予定のikumadoメンバー。第一子育休中だった2023年に復職準備イベント企画に携わり、今年も復職準備イベント2025の企画に参加中。

ikumadoの復職準備イベントは毎年恒例!
キャリアと育児の両立の始まりは大事

いっちゃん:今年もいよいよ復職準備イベントの季節がやってまいりました!私は第一子育休中の2023年に企画に参加したのですが、当時はすでに毎年恒例のビッグイベントになっていました。
この復職準備イベントは、いつ頃から行われているのでしょうか? 

ちぎさん:多分2019年頃から毎年やっています。「復職したらどんな生活になるのか全くイメージが湧かない」と話しているメンバーがいたので、「そうしたら復職の先輩いるから聞いてみれば?」と言って始まりました。
最初は、時短家電の話などのHow toが中心だったのですが、だんだんとワンオペをどううまくやるかではなく、「どんな働き方をしたいのか」「そのためにどんなチーム・システムをつくるのか」というWILLの部分が増えていきました。
毎年復職するメンバーは変わるので、今までのコンテンツの中からその年復職予定のメンバーが興味関心のあることをテーマに企画しています。やりたいことをやりたいだけできるのが自律自転のikumadoならではと思います。
3年前に、大手印刷会社さんと共同開発で法人向けの復職講座もつくりました。たくさんの企業で「キャリアと育児の両立」が始まる激変期をフォローできるようになればと思っています。

復職準備イベント2025は1月末から始まります!

いっちゃん:毎年進化している復職準備イベントですが、今年のイベントはどのような内容を予定しているのでしょうか?

ちぎさん:今年は今のところ全3回で考えています。第一弾イベントは1月28日(火)に行う予定で、復職経験のあるikumadoメンバー2名に登壇してもらって、復職を控えた参加者からの質問に答えてもらいます。

いっちゃん:まずは経験者にざっくばらんに聞いてみよう、ということですね。

ちぎさん:そうです。企画メンバーの中に初めて復職される方がいて、イベント企画MTG中にその方からの質問に復職経験者の2人が答えているのを聞いていて、「これ、そのままイベントにできるね!」と言ってイベントにすることにしました。

いっちゃん:初めて復職される方は色々不安も大きいと思うので、経験者に話を聞けるというのは貴重な機会ですね。ikumadoの復職準備イベントというと、「復職面談シートを書いてそれを元に話し合う」というのが大きな特徴だと思いますが、今年も行われる予定なのでしょうか?

ちぎさん:それも勿論あります。復職に向けて、自分の気持ちや周囲の状況を整理できる復職面談シートは、毎年参加者の方から好評で、ぜひ皆さんに一度書いてもらいたいと思っています。
しかし、今年はその前に、平日の朝夜をどう過ごすかを考えるイベントを挟みたいと考えています。

復職後の働き方、「なんとなく」で決めてない?

いっちゃん:「復職面談シート」イベントは、序盤の方に行う印象がありましたが、今回順番を変えられたのには理由があるのでしょうか?

ちぎさん:復職準備イベントや企業内研修等でこれから復職される方と接する機会が多いですが、「なんとなく」で復職後の働き方を決めてしまっていないかなと危惧しています。また、誰とも相談せず自分だけで決めてしまっている人もいるように思います。

いっちゃん:確かに、私も「夫の残業が多いから、とりあえず時短勤務で」という考えでした。

その生活、持続可能ですか?

いっちゃん:私には同じく共働き子持ちの姉がいるのですが、姉はフルタイム復職して家事が回らないので、毎朝4時に起きて家事をするという生活をしています。私は姉ほど頑張れないなと思って、1人目の時に時短勤務で復職しました。それでも忙しく感じましたし、子どものイヤイヤ期で家事がままならないこともあり、平日の家事を減らしました…。

ちぎさん:それでいいと思います。
実際復職された方の中には、いっちゃんのお姉さんのように「朝4時に起きて家事をして…」という生活をされている方もいると思います。でも、その生活スタイルって果たして持続性あるのかなと考えてみて欲しいです。
そこで、復職面談シートを書くイベントの前に、一度「復職後のスケジュールを作って発表する」イベントをやりたいなと考えています。スケジュールを作ることで、「これだとちょっとフルタイムは厳しいな」とか、「いや、フルタイム案外いけるかもしれない」と、働き方を考える材料になると思います。

いっちゃん:なるほど。他の方のスケジュールが知れるのもいいですね。良いところがあれば取り入れたいです。

ちぎさん:4時起きが当たり前だと思っている人が、7時半に起きている人のスケジュールを見て、「色々工夫すれば、4時に起きなくても生きていけるじゃん!」と思えたら素敵だなと思います。

いっちゃん:4時起きで家事してから仕事は、やっぱり大変過ぎますって…。

ちぎさん:また、育休期間中復職後を想定したスケジュールで一度生活してみるというのもお勧めです。まだ育休中である3月の1か月間、「9~17時全く家事をしないで生活してみる」というのを実践されたというikumadoメンバーの方が以前いました。

いっちゃん:それはすごいですね!生活だけ先に慣れるという発想、斬新です。

ちぎさん:家事をどれだけ短時間でできるかは、子どもを預ける前に試せることです。
定時まで働いて1時間通勤したら、もうそれだけで結構疲れます。それからさらに、保育園にお迎えに行くわけですが、子どもが歩けるようになると、立ち止まったり寄り道したりで、なんだかんだ30分くらいかかってしまうものなんです。

いっちゃん:わかります。2人目がまだ0歳なので、下の子抱っこ紐、上の子ベビーカーでお迎えに行っていますが、それでも保育園の玄関でダラダラしたり、マンションの駐車場で遊びたがったりして、全然スムーズに帰れません。下の子が歩けるようになったら、一体どうなってしまうのか、と今から不安です。

ちぎさん:私も息子達が4歳1歳だった頃大変過ぎて、記憶がない!(笑)
そんなこんなでやっと家についてヘロヘロなのに、そこからあれこれ家事をやろうとするのは、かなり厳しいです。1日ならできても毎日はしんどいものです。

いっちゃん:頑張ればできちゃう人もいるかもしれないですが、その分ストレスは大きいですよね。

ちぎさん:保育園から帰って来て、子どもを足にしがみつかせながら、ちゃんとした料理を作るというのはなんだか違うなと、どうしても思ってしまいます。帰ってきたら店屋物でも何でもいいから、ささっと食べてハグした方がいいなって。育休中に19時までボーっとして、そこから家事をしてみて、大変さを体験してみるのも良いかもしれません。

いっちゃん:確かにそうですね。子どものためにも共働きで仕事をしているはずなのに、親子のふれあいタイムが疎かになってしまうのは、悲しき共働きあるあるかもしれません。気を付けたいです!

給料明細見て驚愕!お金のことも考えて

いっちゃん:生活のこと以外に考えた方が良いことはありますか?

ちぎさん:生活のことも勿論ですが、時短勤務にすると給料が減るので、お金のことを考えた方が良い場合もあります。フルタイム、時短勤務それぞれの場合、給料はいくらになるのかも試算してみるのもお勧めです。
※2025年4月からは「育児時短就業給付」といって、2歳未満の子を養育するため短時間勤務制度を利用している男女従業員を対象として、賃金の1割を支給する制度が開始されます。時短勤務での給料減が軽減されるのは有難いことですね。

いっちゃん:私も時短勤務での復職後、「めちゃくちゃ忙しくしてるのに、給料少なっ!」と驚きました。その事実が受け入れられず、時短勤務なのに結構残業してしまったことは反省しています。予め把握しておけば、驚かずに済みますね。

ちぎさん:そうなんです。将来設計上これでは足りないとなれば、その埋め合わせをどうするのかを、パートナーの方と話し合ってみて欲しいです。

いっちゃん:自分がフルタイム復職にしてガンガンキャリアアップを目指すもよし、不足分をパートナーの頑張りで埋めるもよしということですね。

ちぎさん:別に家にいなくても家事なんてできると思うんですよね。極端な例ですが、パートナーの方が救急医で、「寝た後に帰ってきて起きたらいないけど、帰宅後皿洗いや掃除を済ませてくれている」と話していたikumadoメンバーもいました。

いっちゃん:妖精さんのようですね⁉

共働き=二人でやるじゃない

ちぎさん:また、使えるリソースが色々あることも知って欲しいです。「共働き=自分とパートナーの2人で何とかしなければならない」と思っている方も多いかもしれませんが、そんなことはありません。両家祖父母、兄弟姉妹などの親族だけでなく、ご近所さん、自治体のサポート、家事支援サービスなど様々なアウトソーシング先があります。

いっちゃん:二馬力で余裕がある分、時間をお金で買うということも考えられますよね。
生活スタイルやキャリアの考え方、家族の将来設計など、働き方を選ぶためには考えることがたくさんあることがわかりました。「保育園に受かったらすぐ復職面談だ!」と思っていましたが、復職面談の前に、色々なパターンを考え、試し、パートナーなどの関係者と話し合う期間を持った方が良さそうですね!

充実した復職生活のキーワードは「選択と集中」

いっちゃん:最後に、これから復職を迎える方へのメッセージをお願いします。

ちぎさん:改めてですが、「キャリアも育児も大事」にすることは、とても大変なことです。
やるべきことがたくさんある中で、キャリアと育児を両立するために、何を捨てて、何を取るのか、そして、貴重な「自分」という資源を何に使うのかを、この機会に考えてみて欲しいです。時間がないけれども、その「選択と集中」で磨かれた判断力・実行力が、私達の強みになっていくはずです。

いっちゃん:ありがとうございました!皆さんの復職生活を充実したものにできるよう、復職準備イベントを頑張って企画していきたいです。

ikumadoの復職準備イベント2025は2025年1月28日(火)から始まります。
ご興味のある方は、ぜひikumadoに参加してみてくださいね!

ikumadoとは

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