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【シューズレビュー】Adizero ADIOS PRO4

どーも、K-TAROです。私の個人的なシューズレビューにぜひお付き合いください。


今世間を騒がせているレーシングモデルと言えばadidasのADIOS PRO4でしょう。昨今のレーシングモデルはどれも争奪戦となっており、履いてみたくても中々手に入らないのが現状。しまいには転売ヤーまで絡んでくる始末。

そんなわけで、私も初期カラーとウルトラマンは見逃し三振でしたが、今回の東京マラソンに合わせて発表されたTOKYO RACINGモデルはアディダス公式通販でようやくゲット。ついにアディオスプロ4デビューとなりました。

早速ですが15km BU走でシェイクダウンしたので、その感想を含めてレビューを。

スペック

圧巻のトゥスプリング
カーボンプレートが見える構造
コンチネンタルLOVE

レギュラーフィット
シューレースクロージャー
テキスタイルと合成素材のアッパー
Lightstrike Proクッショニング
テキスタイルライニング
重量:200 g(27 cm片足重量)
ミッドソールドロップ:6 mm (ヒール 39 mm / 前足部33 mm)
Continental™ラバーアウトソール
リサイクル素材を20%以上使用

adidas公式

まずはスペック確認。最新の技術を惜しみなく投入したレーシングモデルなだけあって、片足200gの軽さは伊達じゃありません。配達員の方に渡されても中身が入ってるの?と不安になる軽さ。
今回アディダスはEVO SLに次いで2足目となりますが、Lightstrike Proクッショニングが非常に柔らかく、NIKEアルファフライ3とは正反対の印象を受けました。アルファフライ3も柔らかいですがその次元より2歩先の柔らかさ。指でかるく押してもぶにっと潰れる感じです。

アウトソールのコンチネンタルグリップは当然文句なしです。サイクリストには馴染みの深い信頼のコンチですから、ここは全く心配していませんでした。アルファフライ3も独自製法の雨天で滑るグリップではなくコンチネンタル使え。

アッパー

軽量メッシュ生地
意外としっかりしてる感あり
スケスケです

アッパーですが、「テキスタイルと合成素材のアッパー」とあります。【〇〇〇メッシュ】みたいな名前があるかと思っていたのでちょっと肩透かし。調査不足でしょうか。

素材自体は画像からも分かる通り、向こう側が透けるくらい薄く軽量なレース特化の生地です。ただしNIKEのようなニット感ではなく、どちかといえばコーデュラのようなハリと硬さを感じるメッシュアッパーに感じました。

足辺りの悪さは人によっては気になるかもしれません。私は最初のシェイクダウンで15kmBU走をしましたが、終わった後にやや足の甲の上の部分にアッパーが食い込み気味だった感触がありました。幸い擦れたり、怪我をするようなことはなかったので走行自体に問題があったわけではありませんが、当たる感覚はあります。

レーシングモデルですが、耐久性も加味されているように感じました。

フィッティング

シューホールもう少しどうにか・・・
デザイン好き

フィッティングは特段最高という印象はありません。ややアッパーの硬さが気になります。シューホールが結構しっかりめに作られていることとアッパーの材質がやや硬いので紐をグッと結ぶときにアッパー自体が上手く絞られない印象があります。メタスピードエッジパリやアルファフライ3などのアッパーは柔らかいので紐で甲周りのフィットを調整出来るのですが、これは少し難しい印象。

またサイズ選びですが、PRO3の時は26.5cm(試着のみ)だった記憶があります。今作は争奪戦モデルの為試着出来る環境がないため、口コミを見て他ブランド同様に27cmを購入。結果的に15kmBU走のシェイクダウンで全く問題なく走れたので正解でした。

幅に関しては恐らくDと2Eの中間くらいはあるのではないでしょうか?細身という印象ではなく、かといってワイドモデルほど野暮ではありません。普段選ぶサイズ感で履けば幅は気になりませんでした。

履いてみた感想で、口コミ通りPRO3と比較するのはやめた方が良いというのは正直あります。私個人はEVO SLよりは0.25cmくらい小さい印象を受けました。アシックスもそうですが、"基本的に普通のジョグシューとサイズ選びは同じだが、レースモデルは少しタイトになる"という印象ですね。アディダスの場合はタクミセンやボストンなど他モデルでもサイズにバラツキがあるという噂をよく聞くので、早くPRO4を基準に統一規格でジョグシューズも揃えて欲しいですね。選ばれる参考になれば。

参考までに私のマイサイズを記します。

アルファフライ3 27.5cm
ヴェイパーフライ3 27cm
ペガサスプラス 27cm
メタスピードエッジパリ 27cm
ノヴァブラスト5 27cm
スーパーブラスト27cm
adizero EVO SL 27cm
グリセリンマックス 27cm
グリセリン21ステルスフィット 27cm

インプレッション

ラフィネ練習会に参加
コロンと転がって前にグッと進みます

シェイクダウンはラフィネさんの皇居15km BU走(4:20-4:10-4:00)でトライしました。

結論は、この靴でさいたまマラソンに挑戦しようと思えた良い靴でした。比較対象は横浜マラソンで使用したNIKEアルファフライ3ですが、全く性格が正反対の靴です。初心者のデータですが、私はアルフファフライ3はストライド型、PRO4はピッチ型になりました。

ADIOS PRO4 15km 4:08/km
ALFAFLY3 20km 4:00/km

比較の速度域や距離が異なりますが、少しだけ参考になるかと。ADIOS PRO4の場合後半20分は3:59/kmで5km走っているので、速度が上がったから急にピッチが遅くなる事もありませんでした。

自分で走っていても思いましたが、軽快に脚が回っていく印象でどんどん速度が乗ってリズムが取りやすいです。皇居は意外とアップダウンがあるのですが、アップの時もADIOS PRO4の方が脚を細かく捌けるので登りが楽に感じますね。逆にアルファフライ3の時は登りは押し込んでから跳ね返るまでのタメが長くて難しい印象でした。

ミッドソールのLightstrike Proクッショニング"は手で軽く押しても潰れるほど柔らかい"が兎に角足に優しいです。走ると「グショッ!グショッ!」と潰れる音が聞こえるのですが、その柔らかさでハードな反発が脚に響いてきません。

ですが当然レーシングモデルですから、推進力はすさまじいです。ただ、アルファフライ3のようなエアポッドを押し込んで強烈に跳ね返す"わざとらしさ"が全くないので、こちらも変に気負いせずにEVO SLと同様のジョグシューの延長線上で捉える事が出来たのは大きな驚きでした。

というか、靴によってここまでピッチが左右される走りもどうなんだ?と思いますが、3か月のブランクから復帰して、膝へのダメージを考えたときに自ずとピッチが細かくなってきています。その走りにADIOS PRO4はピタッと自然に馴染む感触があったので、私としては次戦以降はPRO4でいこうと決めました。

最近は色々なカラーも出しているので、争奪戦も緩やかになってきているように感じます。さいたまで良い調整が出来たらもう1足ストックしても良いなと思っています。次はどんな色を狙おうか?

それではまた。

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