年末の駆け込み環境影響評価審議会。都民置き去りで工事着工を急ぐのか。

数日前に急に環境影響評価審議会が26日に開催されるという情報が入りました。そこで議題となっているのが、「(仮称)神宮外苑地区市街地再開発事業」環境影響評価書素案に係る報告。
なぜ都議会定例会が終わった後の20日に発表して26日に審議会を開催し、報告をするのでしょう?年末で委員の先生方も欠席が多いのに。
しかも、オンライン?

東京都環境影響評価条例は、第61条で事業実施の制限をかけており、これが評価書の提出によって59条の公示になると61条が解除され、工事着工が可能になります。
https://www.reiki.metro.tokyo.lg.jp/reiki/reiki_honbun/g101RG00001372.html

しかし、日本イコモス国内委員会が12月24日に緊急要請して指摘するように、根系調査でいちょうに負担がかかっているとのことです。
https://icomosjapan.org/work4/
そういった調査の問題もそのままに、評価書をまとめてしまうのでしょうか。

しかも、東京都議会では、第4回定例会で「神宮外苑のいちょう並木の確実な保全に関する陳情」が趣旨採択されており、来年開会の第1回定例会では、「イチョウ並木を含む明治神宮外苑の名勝指定に関する陳情」が審議されます。都議会での議決を無視し、また名勝指定の審議を待たずして結論を出すことは議会軽視と言わざるを得ません。

私たちミライ会議は、小池知事あてに申し入れ書を提出しました。
また、26日の朝、10時から始まる審議会を前に、団体の皆様と一緒に超党派で要請行動をしましたが、会議室には入ることはできず、会議室で傍聴しました。
最近の東京都は、事業者本位になりすぎではありませんか?
都民が置いてけぼりです。


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