挨拶する鹿、お茶を出す野犬
やっぱり新人の仕事だよねってことで、これまで野犬は他店の支店長やその他お客様がある度にお茶を出してきた。
来客が来たと思ったら足はもう給湯室へ向かい、にこやかな微笑みの雰囲気だけを残して消える野犬!
どこのどなたか存じませぬが、お茶を入れます!夏は冷たく!!冬はあたたかなお茶を!!!ワンワン!!!
パートさんも私と戦う勢いで給湯室にやって来ます。今日は負けませんよ~ガルル!
でも、今年はその戦いにニューフェイス、鹿が加わりました。新人ですからフレッシュなダッシュを期待しちゃいます……
って来ないよ!全然こない!!
いつも通りパートさんといやいや私やりますから他の仕事してください、いえいえ、野犬さん窓口ついてないと混んじゃいますよ、いやいや私がしたっぱですからやりますからー
まだ来ないよ鹿さん!!どうした!!!
そーっと、そーっとお客様の様子見…
「あ、あの新入社員の鹿と申します…」
挨拶してるよ!!!挨拶してる!!!うそ!私真っ先にお茶いれてたけど挨拶してなかったよ!どうしようそういう礼儀もあったよね!?
お茶を出した時に、支店長から「今年から入った新人の野犬。よろしくお願いします。」って紹介された時は挨拶していたけど、自分から挨拶に行ったことあったかなぁ…
自分から挨拶するというのも大事だよね…ということでまたしても鹿さんのスマートさに圧倒される野犬であった。
だれか、だれか真っ先にお茶をいれるのも大事なことだよって言って…
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