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通勤電車の一服
昨日は通勤の電車で80代半ばというご婦人と
平塚~藤沢間のほんの数駅ですが、 ずっとお話をしていました。
鎌倉彫の趣味で月2回ほどお出かけなさるそうで、 杖をついていました。
とてもしっかりとお話をされるし、足元が心配ではありますが、 杖をつきながらでも姿勢はよいほうで、身なりもきちんとされて美しい方でした。
30年続けている趣味だけど、
家族が出かけるのを心配されて、 どうしても行きたいのであれば送っていくというそうですが、 そこまで迷惑はかけたくないので、 そうなったらこの趣味も終了かなとおっしゃってました。
力がなくなってきたので、もう小さな物しか彫れないけれど、 終わった後に若い方から同年代まで一緒にランチをするのもとても楽しみとのこと。
私は家庭の事情はさておき、続けられるだけ続けた方がいいと言いました。 人はできなくなることが増えると諦めがちだけど、 それがさらにできなくなることを増やしてしまうように思います。
週一回デイサービスで仕事をしてること
趣味を持つ人の老いは遅いこと
その方がとても気持ちよくお話をされるのは、月2回の趣味を通じた人との会話が生きていると感じたのです。 一番の脳トレは会話です。
何しろ楽しいということがとても大事なこと。
気兼ねなく話せる相手、少し気づかいが必要な相手。 いずれにしても会話には思いやりが大事だと思います。
なぜこのご婦人と会話をすることになったかというと、
私は直前に階段で転んでしまって電車の中で足を上げて手当をしていたのです。そのタイミングで杖をついたこのご婦人が私のお隣の席に座ろうとして、私の足を上げている有様を見て躊躇されたので事情を説明したことがきっかけです。
会話のはしばしに思いやりがあふれていて
とても素敵な方だなと感じました。
どこのカフェでくつろぐよりも素敵な電車時間を過ごせた私は
いつも気づかいが足りない人間ですが、
会話に思いやりを持ちたいとあらためて思ったのです。