雑記【1】
決意表明の続き、の様な話ですが前々から文字書きになりたいという熱はあれど、投稿する訳でもなく書いた物を書籍にしてひとり楽しむ遊びばかりしていました。
そんな折、令和三年十月二十四日三重県鳥羽市にある江戸川乱歩館が火事によって全焼するという痛ましい出来事が起こりました。この火事でお亡くなりになった方、ご冥福をお祈りいたします。
乱歩館のある三重県は充分日帰りが可能な距離であるのに、どうしてか私はこれまで足を運んだ事がありませんでした。何故か。いつか行けば良いと思っていたからです。
けれど、その【いつか】が訪れる事は永遠になくなりました。もし、この火事を一週間前に知っていたならば。一年前に知っていたならば。しても仕方のない「もしも」を久しぶりに考えました。自分でも思っていた以上に乱歩館の消失にダメージを受けた様です。
私がいくつか信条にしている事の中に「反省はすれど後悔はしない」という一文があります。現に、この信条を掲げてからこれまで大きな後悔は記憶している中では無い気がするのですが、乱歩館は後悔でしかなかった。どれだけ嘆き悲しんで修復されても岩田準一の家は帰ってこないし燃えた貴重な資料も戻りません。
人も、物も、時間も、有限ではない。この令和三年は私にとって大きな転機と飛躍の一年であったと思われます。
大好きな祖母の死と甥っ子の誕生をひと月の間に体験し、そして恐らく生涯理解を分かち合える事はできないだろう。と諦めきっていた中で趣味の出会いがありました。
数年前に諸事情からこれまで繋いでいた関係を殆ど断ってきて、もう二度と交流はしない(悲観的な意味ではなく)と思っていただけにこの出会いに深く感謝しました。
同時に、したい事や行きたい場所、見たい物は後回しにしないで取り組もうと強く思った訳です。
と、いう訳で決意表明をしたのでまずは話を固める所から始めようと思うのでした。