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金持ちになりたいなあ、なんて思うとき3分でいいから聞いてみてくれメンデルスゾーンのピアノトリオ2番の4楽章
かくいう私も25日に発表されるサマージャンボ7億円に当たる気がしてならない。大金持ちになったら何にもしないぞ派、あれこれやってみるぞ派、貯金派などなど、いろんな人がいると思いますが、とにかく願いは一緒「大金が転がり込みますように」
メンデルスゾーンは裕福な生まれの作曲家としても有名。
銀行家の父を持ち、家ではサロンが開かれ、音楽を習わせてもらい、何不自由ない生活。
才能にも恵まれたフェリックス・メンデルスゾーンはロマンチックでキラキラとした名曲をたくさん作りました。頭も人柄も良く、多くの人から慕われていました。
ピアノトリオ第1番はクラシックを志す人誰もが一度は演奏したいと思ってしまうような素晴らしい超有名曲。その影に隠れがちな第2番も生き生きとした躍動感や慈愛に満ちた優しさにあふれた名曲です。
4楽章は少し憂いを帯びたアップテンポの掛け合いで始まり、「生き進む力」のようなメンデルゾーンのメッセージを感じます。ヴァイオリン、ピアノ、チェロ、それぞれのアンサンブルがからみ合い、より高みを目指して伸びていく感じ。
「美しい」を超えた、大きなパワーに満ちあふれます。
人もうらやむお金持ちで才能や友人にも恵まれたとってもいい人、メンデルスゾーン。でもメンデルスゾーンは常に「ユダヤ人の家系」という差別とも共存していました。
当時のベルリンでは他の街に比べると抑圧や規制が厳しくない都市ではありましたが、ユダヤ人迫害のヘップヘップ運動を恐れたり、お金持ちになるほど町では差別され・・・
もうこの話は止めましょう。
ウキウキと金持ち生活を楽しんでいるだけではなかったメンデルスゾーンだからこそ、誰にも差別のない、明るく優しいキラキラとした音楽を作ることが出来たのではないか?と感じます。そして後世の人々もその音楽に共感し感動することで、メンデルスゾーンが望んだ差別のない世界に「イエス」と答えているのです。
お金持ちでも楽じゃないわね、いろいろあるのね。
いやいや、だからってサマージャンボの発表をスルー、なんてことはしないように。
大金が転がり込みますように。
#Mendelssohn Pianotrio No.2 Finale