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♪音の処方箋♪親の説教より効く叱咤激励

バッハ作曲 ヴァイオリンパルティータ第2番


家族からかけられた言葉にイラついてしまったり、なんかクサクサしちゃって機嫌悪い自分がイヤだったりする時、バッハの音楽がめちゃくちゃ効くのです。親の説教より確実に効くね。

私は特にヴァイオリンパルティータをおススメ。ヴァイオリンの張りつめた音色で演奏されるバッハは清潔で真面目で、それでいてとんでもなく美しくて問答無用。


聞いているとみるみる反省モードに。「私が悪うございましたっ!」と雑巾がけでもしたくなるような、校長先生レベルのパワーをもっているのです。

バッハの生きたのはバロックとよばれる時代。
やわらかいルネサンスやロココと違って、「大きく」「荘厳に」「神様大好き」というのが良しとされていました。普通の村娘で用事が済むところを、わざわざヴィーナス連れてくる、みたいな。

大げさで形式ばっていますが、器が大きくてイヤミがないのが素晴らしい。
人々の心が純粋で自由だったのだろうと思われるような真っすぐで大らかなバロックの音楽は今でも多くの人に愛されています。

パルティータは古典舞曲、有名なところだと「メヌエット」とよばれるものなど古典のダンス音楽を組曲に仕上げたもの。ま、「こんなもんで踊れるわけがないだろ」なんですが、しょっちゅう神様や天使がでてくる宗教曲に比べると「だいぶへらへら聞けるぜ」というやわらかい作品です。

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