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【大学受験の小論文】公募制推薦と指定校推薦

今回は大学受験の「学校型推薦」と小論文の関係についてみていきます。

学校推薦型選抜は、主に「公募制」と「指定校制」の2つに分かれます。この選抜方式は高校での成績や活動が重視され、特に内申点が重要な要素となります。また、試験形式は多岐にわたり、書類審査や面接、小論文などが課される場合が多く、共通テストが必要なこともあります。

【「小論文と○○」について】
小論文…それは、英語や数学と比べて勉強の方法も分かりづらく、勉強の成果が見えづらく、そして「日本語の作文だから何とかなる!」と思い込み、後回しになりがちな科目です。
しかし、今や進学、資格取得、就職など、様々な場面で小論文が課せられるようになってきています。それぞれ、その試験の中での小論文の位置づけや難度、重要度がどうなのかを知り、必要に応じて早めに小論文の勉強を始めていただけるよう、毎回「小論文と○○」というタイトルで記事を書いて行きます。


1. 学校推薦型選抜のポイント

  • 高校の成績や課外活動が重要: 内申点や課外活動での実績が審査されるため、高校時代にどのような経験を積んだかがカギとなります。

  • 志望動機の明確さが求められる: 書類審査や面接で、大学で何を学びたいのか、具体的なプランが問われます。そのため、事前に学びたい分野について予習し、自己の興味関心を具体的に整理しておくことが推奨されます。

  • 書類審査と面接の重要性: 志望理由や自己PR、そして高校時代の実績が書類で評価されるだけでなく、その内容をもとに口頭試問や面接が行われることもあります。小論文や面接で、自分の学びや考えを的確に表現する力が重要です。

2. 公募制推薦の特徴

  • 競争率が高い: 特に国公立大学や難関私立大学では倍率が高く、学部によっても差があります。

  • 幅広い出願が可能: どの学校からでも出願可能なため、内申点が基準となる一般入試や、スポーツや文化活動での実績が評価される特別推薦があります。特にスポーツ推薦では、学業成績が審査対象とならない場合もあります。

  • 国公立大学の公募制: 国公立大学も受験可能ですが、募集人数が少なく、成績基準が厳しいためシビアです。共通テストが必要な場合もあるため、総合的な対策が求められます。

  • 応募のタイムライン: 6月〜7月に募集要項が発表され、出願は11月から、合格発表は12月に行われるケースが多いです。

3. 指定校制推薦の特徴

  • 枠が決まっているため倍率が低い: 受験できる生徒が限られているため、競争率は公募制に比べ低めですが、校内選考が厳しいことが多いです。

  • 学校の成績と課外活動が重要: 学業成績だけでなく、部活動や生活態度なども重視されます。

  • 私立大学中心: 主に私立大学で採用される方式ですが、進学後の成績や生活態度によって推薦枠の変動があるため、注意が必要です。

  • 応募のタイムライン: 6月~8月に募集要項が発表され、夏休み〜10月頃に校内選考が行われ、11月以降に出願、12月に合格発表という流れです。

4.両者に共通する最新のトレンド

  • 科目ごとの審査強化: 科目全体の平均だけでなく、英語や数学など一部の科目が特に重視されるケースも増えています。また、英検やTOEFL、GTECなどの外部試験が審査に利用されることもあります。

  • 選考基準の多様化: 2022年からは、学びに対する姿勢や人間性も評価されるようになり、知識や技能、思考力・判断力・表現力などが重要視されています。

5.小論文と面接の重要性

公募制・指定校制いずれにおいても、小論文や面接が選考の大きな鍵となります。特に公募制の特別推薦では、学業成績に代わる評価材料として小論文や面接の比重が高く、自分の考えや学びを深く考え、しっかりと表現できる力が求められます。

学校推薦型選抜を成功させるためには、事前準備と自己分析が非常に重要です。

必ず小論文は出題されますか

指定校推薦・公募推薦入試ともに、大学や学部によって小論文の出題有無が異なります。文系学部(文学部、法学部など)では出題されることが多いですが、理系学部では面接や実技試験を重視する場合もあります。小論文が課されない大学も、志望理由書等の事前書類の作成を求められるため、小論文の勉強をすることでその対策にもなります。募集要項をしっかり確認することが重要です。

私立と国公立では違いがありますか?

小論文の出題や扱い方には、私立と国公立で違いがあります。

一般的に、国公立大学では小論文がより重要視される傾向があり、出題されることが多いです。特に、国公立大学の推薦入試では学力検査の一環として小論文が含まれる場合が多く、学力を証明する要素として重要視されます。

一方、私立大学では、小論文が課される場合もありますが、面接や書類審査(志望理由書、活動実績など)を重視する場合もあります。私立大学の推薦入試は、より多様な形式があるため、大学ごとに違いが大きいです。

小論文の配点は高いですか?

小論文の配点は大学や学部によって異なりますが、推薦入試において小論文が出題される場合、比較的高い配点を持つことが多いです。

国公立大学では小論文の配点が総合評価の一部として大きなウエイトを占めることがあり、推薦入試の合否に大きく影響する場合があります。

私立大学でも、小論文が重視される場合は配点が高くなることがありますが、面接や他の評価項目とのバランスを取った配点が設定されることが一般的です。

大学ごとの推薦入試の傾向や配点を確認し、自分が受けたい大学の方針に合わせて準備することが大切です。

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