総合型入試とは
総合型入試というと、キラキラした課外活動のキャリアが伴う自己PRがいりそうですが、それだけでもありません。日々の勉強で手にするよい内申、大学で学びたい熱意を示す志望理由書、大学側が入学後の適性を見極める小論文など、キラキラがなくても受験生の力は学校に伝わります。
それでは、具体的に見ていきましょう。
学校によって求められる部分の際はありますが、以下のもので決まることが多いです。
第一段階
・志望理由書
何を学びたいかを測ります。一般入試と違い、モチベーションや課外活動の実績を見て、志望校で何を学びたいか、志望者が学生としてどうありたいかかが基準となる総合型入試では重要な部分となります。公立高校の推薦入試の作文の経験がある方は、似た部分があるので書きやすいかもしれません。
・自己PR
学校のエピソードでもいいです。学校の課外活動、学校外での好きなこと・得意なことの活動でもよいです。何なら家事育児介護やアルバイトでも構いません。あなたが志望大学で学び吸収したり、アウトプットをしていきたいもの、一方受験校が志望者にここで学んでほしいと思わせる魅力を表現してください。キラキラしたエピソードがあればそれは立派なアドバンテージになりますが。そうでなくても大丈夫です。受験までに身に着けたことや、身につけたいことは大体みなさん魅力的なものを持っています。大切なのは、その魅力をいかに志望校に届けるかです。それができれば第二段階が見えてきます。
・内申書
学校の定期テストの成績、授業態度などを含めたもの。高校受験経験者の方はなじみが深いかと。
入試そのものでなく、奨学金の審査にも使われることが多いです。ちなみにこちら、米国大学留学で問われるGPAに近いですね。
一般入試のような、英国数理社などの教科教育のテストがない総合型入試においては、高校での学習の成果を図る大事な基準です。こちらが良くないと、いくら素晴らしい小論文や志望理由書を書いても、その審査にたどり着けない場合があるので注意が必要です。
第一段階にも第二段階にもなりうるもの
・小論文
大学で学ぶ中で、カリキュラムについていけるかを問うものです。
大学では資料から気づきを見つけ、普段から書に接したり、学生間や教官と議論を重ねたり、データを読んだり、実験を重ねるなどのインプットを重ねます。こうした学びの後、それをもとに論文やレポートの形でアウトプットを行いますので、この課題は大学生活の事前体験といってもよいでしょう。
課題や資料を提供されたうえで、受験生自身の論理力、資料の理解力、その他論理や資料の理解を深めるための教養が問われます。
第二段階
・面接
事前提出の志望理由書、自己PR、小論文について、まず問われます。本人のものであるか、そして書いたことのベースにあること、それを受けてどう考えるかの詳細が次に問われます。こちらについては面接官が教授などの専門家が担当することが多いので、事前の学びはある程度しておくことが大切でしょう。
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