笑顔の宝物探し
息子の世界には、最近新しい章が開かれたようだ。彼のおもちゃとの関わり方が、少しずつだが確実に変化している。以前は、おもちゃをただ舐めたり、適当に叩いたり、無造作に投げ捨てたりするだけだった。しかし今、彼は何かもっと意味深いことを始めた。
彼が覚えたのは、おもちゃを丁寧に元の場所に戻すこと。そして、「どうぞ」と言って、僕らにそれを差し出すことだ。おもちゃを元の場所に上手に戻せると、彼の顔には小さな探検家が宝物を見つけたかのような満足感が浮かぶ。彼が「どうぞ」と言って何かを僕らに差し出す時の表情は、小さな紳士のようだ。世界一のプレゼントをくれたかのような誇らしげな笑顔で、その瞬間は私にとって何よりも価値のあるものになる。
息子と過ごす時間は、彼の成長を目の当たりにできる貴重な瞬間だ。おもちゃで長時間遊ぶ彼の姿は、まさに小さな奇跡。彼の成長の一歩一歩を見守ることは、僕にとってこの上ない喜びであり、彼の将来がどんな風に花開くのかを想像するのは、今から楽しみで仕方がない。
息子の小さな行動の一つ一つが、僕の世界に新しい色を加えていく。おもちゃとの関わり方が変わることで、彼の世界観も広がっていくのだろう。そう考えると、彼が選ぶ次のおもちゃは、また新しい発見への扉を開くかもしれない。息子の成長は、日々の小さな驚きと発見の連続で、まるで生きている絵本のようだ。