今日は、医学的にも感情的にも、僕たち家族にとって「勝利の日」だ。血液検査の数値も改善しているし、肝臓のエコー検査もキャンセルレベル。まるで、我が家全体が魔法にかかったような雰囲気。ただし、医学の世界に魔法は存在しない。あるのは、一歩一歩と進む科学と、それを受け入れる家族の力だけ
便の検査結果も良好。便、その黒い(時には緑や茶色もあり)未知の領域。それが、今日は我が家に良い知らせをもたらしてくれた。点滴が外れて、ミルクだけで栄養が十分摂取できるようになったら退院だって。妻は泣いて喜ぶだろう。息子も、もちろん。
ミルクの濃度も上げられるという。これは、かなりの進歩だ。そして、アレルギーフリーのミルクには不足する栄養分をMCTオイルで補うという。MCTオイル、まるで未来の食材のような名前だが、実は健康にいいらしい。科学が進むって素晴らしい。もしもこれが数十年前だったら、何を使って補うんだろう?ホイップクリーム?マヨネーズ?いや、その前にアレルギーフリーの粉ミルクなんてあったのだろうか。
とにかく、今日はいい日だ。一歩ずつ、慎重に、でも確実に前進している。家族全員で。だから、今夜は何か特別なことをしなくてはいけない。たとえそれが、単なる家での晩餐であっても、その中には確かな前進と希望が詰まっている。
今日の日は、僕たち家族にとって、小さな「勝利の日」なのだ。そして、その勝利を祝う最高の方法は、一緒にいること。それだけで十分だ。
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