私にできることを少しずつ
こんにちは。大変ご無沙汰してしまいました。いくえです。
藪から棒ですが、妊娠しました。3月中旬に妊娠がわかり、同月末からつわりが始まりました。ヨガをする気力も体力もなく、ようやくヨガマットに乗れたのが7月に入ってからという状況でして…。こんなにつわりが辛いものだとは知りませんでした。(そしてその後コロナに感染し、またもや練習が中断…苦笑)
今回はつわりが始まる前に滑り込み(?)で3月下旬に実施したチャリティーヨガについて、備忘録として書き残しておきたいなと思います。
ロシアによるウクライナ侵攻
皆さんご存知の通り、2月末よりロシアがウクライナに侵攻を続けています。連日戦況が報道され、ウクライナ侵攻関連のニュースを目にしない日はありません。
多くの尊い命が失われ、尊厳が蹂躙され、沢山の人の思い出の詰まった家が、街が、学校が破壊されています。田畑は焼かれ、地雷が埋められ、インフラは破壊され、ウクライナの受けている打撃は計り知れません。
SNSの発達もあり、現地の勇気ある記者たちの報道のみならず、SNS経由でもこうした情報がウクライナ外に拡散されています。こうした情報は勿論非常にショッキングです。正直言うと見ていて辛い。悲しい、やるせない気持ちになります。自分の心の安定を保つためには、もしかしたら見ない方がいいのかも、と思うくらいです。でも、ウクライナの外の安全な地で、目を閉じ耳を塞ぎ、何も見なかったことにして安穏と暮らしていくという選択は、私にはどうしてもとれませんでした。
「地球上の遠いどこか」では片付けられなかった
私は学生時代、ロシア、東欧、コーカサス、中央アジアなどに興味を持っていました。ウクライナにこそ行ったことはありませんが、ウクライナに旅行や仕事で滞在した経験を持つ友達も複数いますし、大学時代にロシア語を習った先生のご専門はウクライナ語でした。私の得意料理の1つのボルシチは元々ウクライナ発祥ですし、モスクワで墓地を訪問したオイストラフもウクライナのオデッサ出身。ムソログスキーの「展覧会の絵」で一番好きなのは「キエフの大門」。卒業論文はシベリア抑留がテーマ。ごちゃごちゃ書きましたが、つまり、ウクライナもロシアも、私にとっては「遠く離れたどこか遠い国」で片付けるにはあまりにも身近な存在なのです。
何も見なかったことにできない。でも今の私には何ができるのか?
外交官でもないし、竹槍一本持ってクレムリンに突撃もできない。今住んでいるタイではあまり活発な抗議活動も見られない。うーん…
チャリティーヨガを企画・実行
自分に何ができるのか考えるヒントをくれたのは、今住んでいるタイに暮らす人々でした。生活圏内にあるオーガニックスパグッズやさんの前ではウクライナ支援表明のための無料石けんが配布され、ハンドメイドイベントではウクライナカラーのアクセサリーが出品されているのを目にしました。
みんな、自分の持つスキルを活かして自分のできる形で支援を表明しているということに気が付いたのです。
今の私の持つスキルって何?私にできることは何?
出した答えはやっぱり「ヨガ」でした。
普段お友達とレッスンをする際はお金はいただいていないのですが、今回は趣旨を説明の上料金を設定し、賛同いただける方にオンラインレッスンに参加していただく方法を採りました。
日程は決め打ちになってしまいましたが、友人のリクエストも取り入れ、朝の回と夜の回を設定し、小さいお子さんがいるお家でも状況に合わせてなるべく参加しやすい形を取りました。
理解ある友人たちのお陰で想定を上回る金額を受け取ることができ、日本赤十字に11,000円、シンガポール赤十字に1,111SGD、預かったお金の全額をウクライナ人道危機救援金として寄附しました。
自分でもちょっと驚いた
いわゆる「タマス(怠惰)」な私は、何事においても「やらない理由」を探しがちです。(会社勤めしていた頃も指摘されたことがあります…笑)
友人達に声をかけ、自分の気持ちを言葉で伝え、イベントを実行できたことは、正直いうと自分でも驚きでした。
どうしてできたかを自分でも考えたのですが、街中でインスピレーションをくれた人々、理解ある友人たち、事態の深刻さもさることながら、日々のヨガの練習によって「今の自分にできることを淡々とやる」姿勢が身についてきていたのかな、と思います。
でもまだ終わりじゃない
2月末のウクライナ侵攻開始からもう5ヶ月が経ちますが、まだまだ終わりが見えません。体調のこともあるのであまり頻繁にはできませんが、その時々の自分にできる範囲でまた何か行動を起こしたいと思います。
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ここまで目を通してくださって有難うございます。とても嬉しいです。
こうしてお目に留めて頂いたのも何かのご縁だと思います。
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