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AIでたんぱく質構造を予測できたらどうなるの?

2024年のノーベル化学賞はたんぱく質構造を予測するAIを開発した人が受賞とのこと。

うちの息子は「たんぱく質構造解析」の仕事をしています。
オカンとしては、息子の仕事がAIに取って代わられるのではないかと心配になるのでした。

新聞を読みながら朝ご飯を食べている息子に聞いてみます。

【私】
ノーベル化学賞、たんぱく質のなんやかんやするやつやったな~

【息子】
構造予測のAI作った人な。

【私】
あんなんあったら、あなたの仕事なくなるんちゃうん?

【息子】
それはないな。
AIはあくまで「予測」やからね。
AIで予測しても本当にそうなるのかの実証がいる。
それに、アミノ酸配列は無数にあるしね。
AIに取り込まれたデータは一部でしかない。

【私】
そうなんか。
ところでそのAIは役に立つの?

【息子】
めっちゃ役に立つ。
あのおかげで「結晶化」も「解析」も一気に早くなったからな。
たんぱく質構造を解析するには、まず、きれいで大きい結晶を作らなあかん。
「結晶化」の方法は、たんぱく質によって違うから、AIがないうちは、文献から探ったりしながらいろいろ試す必要があった。
でもAIのおかげで「結晶化」の方法を絞れるようになったんよ。
「解析」するときも、はじめに「枠」みたいなのがいるんやけど、そこまではAIが見当つけてくれるから作業が早い。

【私】
そうなのか。
でも、研究成果を集めてAIに読み込ませて新しいもの作るって、なんかズルい気がする。

【息子】
いやいや。
それはこれまでも同じでね。
僕の研究も先人の研究がなければできないわけで。
このAIはたんぱく質の構造解析分野の発展に大きく寄与しています。

なるほど~。そうだったのか。

出勤前にかかわらず、オカンの面倒くさい質問に丁寧に答えてくれた息子。
バタバタと出かけたせいで忘れ物をして戻ってきました。

ごめん、息子🙇‍♀️
オカンは反省しています。

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