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【家族の話】老親と犬

86歳の父と81歳の母は、9歳のムクと暮らしています。
ムクはトイプードルです。

両親は、自分たちがいなくなった後のことを考えて、ムクと暮らし始めたことを後悔することがあります。

母は私の前で、「ムクちゃんはあんたのことが好きやねんねぇ。いい人のことはわかるんやね~」などとしょっちゅう言います。
「後のことは頼むで~」という思いが見え見えです。

しかし、私は飼えません。家族が犬嫌いだからです。いや家族のせいにしてはいけません。正直に白状すると、実は私も犬が苦手です。

ですから私も、「なんで犬買っちゃったの?」とため息をつくこともあります。

しかし!こんな記事を見つけました!

犬を飼う高齢者は認知症リスク4割低く 都健康長寿医療センターが1万人調査 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」 (jst.go.jp)

犬を飼う高齢者の認知症発症リスクは飼っていない人に比べて40%も低い、という調査結果が出たというのです。

確かにムクと暮らしているおかげで、両親にとって良いことがたくさんあります。

  • 毎日の散歩で足腰が鍛えられる

  • ムクがいると夫婦の会話が格段に増える(いなかったら話題はないと思われる)

  • ムクのお世話をすることは、脳の活性化につながる

  • ふわふわのムクに触れているだけで癒される

  • ムクの潤んだ目で見つめられると、心が動いて若返る

ムクがいなければ、とっくに母は歩くこともできなくなっていたかもしれません。

ご近所のみなさんに、「いつも仲が良くてよろしいですね」と言っていただけるような夫婦ではいられなかったかもしれません。

そして私は今頃、自分でいろんなことができなくなった両親を介護する日々を送っていたかもしれません。私も多大なる恩恵をいただいていたということか。

ムクさま、勝手ながら今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
後のことは後ほど…



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