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【雑感】「はて」は続く(4月8日の天声人語より)
本日(4月8日)の天声人語の冒頭
「はて」と首をかしげる寅子に、朝から深く共感している。今月から始まったNHKの連続テレビ小説『虎に翼』の主人公は、古い価値観を押しつけられそうになるたび頭に疑問符が浮かぶ。舞台が昭和ひとけたの戦前だから「はて」の種はそこら中に転がっている
私も『虎に翼』を早く見たくて、毎朝7時55分からテレビの前に正座している。
そしてドラマが始まると、一瞬も見逃すまいとまばたきもしていない(と思う)。
ドラマは昭和ひとけたの戦前、日本国憲法発布以前の話だというのに、令和の今も深く深く共感できてしまうというのは、はてどういうわけか?
「はて」男性はどんな思いでこのドラマをご覧になっているのだろうか?
「ふ~ん」という程のモノなのかもしれないなぁ。
政財界でのジェンダー格差はいっこうに縮まらず、
選択的夫婦別姓制度は待っても待っても認められず、
家事や育児や介護の中心を担うのはまだまだ女性が多く、
非正規労働につくしかない女性の老後には貧困が待っていて、
家庭生活を采配する妻や母も、会する場では「すん」として接待係
2人以上世帯の世帯主の9割は男性で、国民健康保険も投票用紙も、世帯主あて(妻や子は名前すらない)
話は個人的なことになるが…
実は私は選択的夫婦別姓制度が通るのを待っている。だから住民票には「未届けの妻」になっている。(「未届けの妻」って…他に言い方ないのかね)
今年、共済組合から国民健康保険に切り替えた。
共済組合は個人単位だが、国民健康保険は世帯単位。
私が国民健康保険に入るには、世帯主(未届けの夫?)の許可を得なければならない。払い込み責任者が世帯主であるから。
はて?
自分の保険料は自分の口座から支払うのだが…
日本は制度としての結婚手続きを取らないと、不便なことや損することがいろいろある。
同じく本日の朝日新聞社説「序破急」は、司法社説担当の井田香奈子さん。
「結婚と姓 狭き門の突破口を」の記事を書いておられた。その中で、
2021年度の内閣府の調査で、独身者に積極的に結婚したいと思わない理由を聞いたところ、「名字・姓が変わるのが嫌・面倒だから」を20・30代の女性の4分の1,40~60代の女性の3分の1が挙げた。
(略)
~「結婚の門」は国会・政府の責任で広げられる問題だ。
まして2人の関係を公的に認め、税などの優遇も伴う、社会の基本制度だ。相当数の人を入り口で押し返すことなど、許される時期はとうに過ぎている。
「選択的夫婦別姓制度」、もういいかげんに通してください