【本の紹介】［ほぼ漫画］億り人のひきこもり生活 Kindle版
あまり期待せずに読み始めました。
チラ見してやめるつもりで。
それなのに、一気に最後まで読んでしまいました。
Kindle版しかありません。（紙の本はありません）
［ほぼ漫画］と書いてあるように、ページの半分近くはイラストです。
イラストのセンス抜群です。（表紙の絵柄の感じ）
一つ一つのイラストに添えてあるセリフに笑えます。
もちろん文章のセンスも抜群です。
「内向型の頂点」さんは、ひきこもりたいがために「億り人」になって40代で早期リタイヤしました。
「億り人」とは、株式、FXなど投資によって1億円以上稼ぎ資産を作った人のことをいうそうです。
だとすると、「内向型の頂点」さんは「億り人」ではないような気がします。働いて収入を得て資産を築いておられますから。
「内向型の頂点」さんは、学校の勉強が苦手でした。
授業中にいろいろな疑問が浮かんでしまって、授業に集中できなかったそうです。
ですからテストで点が取れませんでした。
中学卒業後、商業高校にすすみ、大学には行かずに専門学校へ。
その後就活から逃げ、フリーターになります。
いろいろな仕事に挑戦しますが、うまくいきません。
能力に偏りがあるので、できる仕事の分野が狭く、合わない仕事に遭遇することの方が多かったのです。
うまくいかないときは自分が壊れる前にサッと逃げます。
それでも「自分にだって何か才能がある」と信じて可能性を探し続けます。
そしてようやく適職が見つかります。データ分析です。
適職が見つかったらもうそのあとは、ぐいぐい才能を発揮していきます。
「三年寝太郎」のようです。
どんどん出世します。
年収もどんどんあがります。
他社に引き抜かれて転職したり個人事業主になったりします。
そして起業します。
一から作った会社は成功し、社員数は３桁になります。
「内向型の頂点」さんはいいます。
人より劣るものが多かったわたしですが、小さなことを気にする性質を生かせる仕事にたどり着いたことで、億り人になることができました。
臆病さは短所と思いがちですが、わずかな出来事に敏感に反応する能力は、才能として高く評価されました。
そして40代でリタイアします。
リタイア時の年収は、大企業の40代の平均年収の4倍以上！
はい、ここまででやっと4分の１。
ここからは「リタイヤ後のひきこもり生活」などについて、これまた楽しいイラスト入りで書かれています。
「内向型の頂点」さんの「投資」のやり方や考え方についても書いてくれています。
最後にはワンちゃん、ニャンコちゃんの生態がおまけに（？）ついています。
盛りだくさんです。
「内向型の頂点」さんの人生は、ジェットコースターのようにも思えるのですが、私はなぜかとても癒されました。
「どんな生き方もありだよね」
と優しく静かに語ってくださっているようでした。