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FAB MEET UP vol.68 ※その後の感想です

[Fab Meetup Kyoto vol.68]
『線から面へ、そして立体になった【空中建築】そこから見えてきたコト』

5月24日、FabCafeKyotoにて初めての登壇でした。
今回、FabCafeにて制作した空中建築についてお話させていただきました。
実物を持って行きたかったのですが、デカすぎなのでミニミニ模型サイズを持って行きました。

空中建築の実寸サイズ 作品サイズ160cm 単管込み240cm

[お話の流れ]
・空中建築ができたきっかけ
・どうやって作った
・今後どうしたい

こんなお品書きで10分の登壇時間を超えながらも(あかんやん)なんとか話し終えることができました。

初めての160cmを超える立体造形を作り(単管入れると240cmほど)
ずっと前から大きい作品を作りたい熱はあったものの、それを突き動かすキッカケがなかったこともあり後回しとなっていましたが、「空中建築を世界に発信して欲しい!」と、空中建築デザインのスマホケースを購入してくださったお客様からのコメントが後押しになり作ることを決意しました。

空中建築デザインのスマホケース。このケースを購入されたお客様からの一言が立体作品へ。

「作る」となるとやはり場所が必要。
制作場所、保管場所。どんだけ気持ちがあってもその問題をクリアしないと始められないなとモジモジしていたら、タイミングよくFabCafe主催のCOUNTER POINT 11期生として参加することが決まりました。
制作期間は三ヶ月。どうやって作る?まずは頭の中にあることを洗い出ししよう。スケッチしよう。そして模型を作ろう。材料を考えよう。自立は。浮かすには。。。とりあえずやりながら考えよう。ということに。

手を動かしていくと、クリアできた内容からさらに問題が発生、その都度解決。と、試行錯誤の連続でした。しんどかったけど知らない世界を知れたきかっけにもなり楽しかったです。

造形の知識もなく衝動で作り出した私。想像と現実とのギャップを感じながらも、そのすり合わせをしに感触を掴みたく何度もホームセンターに通い特定の木材を買い占める。単管ってなんや、直交・自在クランプ、なんやなんやと。いつしか足場業者のアカウントをフォローしまくる。

血眼?になりながらGoogle先生とyoutube先生をガン見しながら制作。
映像見てたら「自分もできる!」ってなるんですけど、イザやってみたらならんですよね。でも、ぶきっちょながらにできたんですよ。
誰かにお願いせず自分でやる。これがよかったんでしょうね。

この年になってくると(アラフォー)ある程度の経験と知識の中でできることを探しがちですけど、そうでもなかったです。全然プラグインしてアップデートできます。大人になってからそんな体験ができたからか「なんでもできるやん」に確信を持つことができました。

空中建築は棒を組んでできた立体作品です。
「線を結べば面になりやがて立体になる」
それは全ての考えに精通するであろうと考え、実際に形にできた時思想と変わりました。
形を展開すると面、分解すると線、さらに分解するとそれは点。
制作者が、技術者が、職人が、そのスタートから始めたのなら、自分だって作れないわけないやん。ってね。強気になりました。

だから
「複雑なことほど展開して分解してみたら、シンプルだった」
そう考えたら、「できない」と思ってたことができるようになりませんか?

登壇で言いたかったことはコレ↑でした。
初めての立体作品。踏んだ手順は素人だったかもしれないけど、知らないからこそ発見できた考えだと、登壇資料を作りながら思いました。

そんな考えで生まれた空中建築。
作品は10kg程度なので移動ができます。
色んな場所で展示させていただくことが可能なので場所をお借りできないか募らせていただきました。
過去にも、工場をセフルビルドされたご夫婦のリビング、グランフロントの地下、中之島ダイビル、大工の方の自宅、奈良にある古民家。などに展示、撮影させていただきました。
環境や空間に左右される作品なので作品がどう見えるのか見てみたい。
環境・空間も一つの作品になり、その姿をカメラに納め、いつしか一冊のアートブックにしたい。
これが私が先々叶えたい夢です。

次回は8月2日-4日 北加賀屋「千鳥文化」で個展します。
天井の高いホールでの展示。夜の陰がキレイに出るかと思い夜遅くまで展示する予定です。文化住宅を改装した複合施設。昼の景色、夜の景色、どんな姿を見せてくれるか楽しみだな。

今回、登壇のお話をいただき、人前で話すことの重要さを改めて知りました。作品の過程を見ていただくことももちろんですが、「考え」を知ってもらうことがより作品への理解に繋がりますね。もっとこの機会を増やしていきたいと思います。(できれば実物を横に設置しながら)貴重な場をお借りできて本当にありがとうございました!

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