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空中建築展「陰は口ほどに物語る」-終了しました

2024.8.2(fri)-4(sun)
空中建築展「陰は口ほどに物語る」
北加賀屋にある千鳥文化での三日間の展示が無事に終了しました。
短い期間にも関わらず、たくさんの方にお越しいただきとても実りのある展示となりました。

千鳥文化ホールの大きな特徴である高い天井と白く大きな壁をふんだんに使いたく「陰」をテーマと決めました。陰については作品に大きな影響を与えることを知っていたものの、作品を通して陰について考えることは初めてでした。

テーマを陰に決めてから、この場所での昼の陰と夜の陰をどうしても見たかった。そして来てくれた人にどうしてもその空間に浸って欲しかった。だったらその空間を空中建築の世界観で埋め尽くせるようにできればと思い物語を作りました。

「大地が砂になり宙に都市を作った」
の冒頭から始まるお話は、陰の中で生まれた想像がいつしか現実を越える世界を創造できるのではないか。というストーリーです。
世界に浸れるようなるべく空間をシンプルにし、その空間の中で作品を見ながら、読みながらと歩いてもらい、最後に「陰」がその人にとってどんな存在なのかを書いていただきました。

怖い存在だったり、もう一人の自分だったり、生まれる前だったり。
と、たくさんたくさん書いていただきました。
気持ちに問いかける内容が多いのを見て陰とは私たちを怖がらせたり、落ち着かせたり、考えさせたり。と、内側の自分と向き合える存在なのかなと皆さんからいただいたアンケートを読んで思いました。

空中建築を囲って陰についてディスカッションするのも楽しいのかなと。そんな風にも思いました。

昨年、北加賀屋という場所に吸い寄せらえるかのように辿りつき、8月には個展を開くことができました。
夜の時間も開放できたおかげで私自身も陰について考えるいい機会となりました。
ただ、悔やまれたことは空間と作品の相性がよかったのでできるならばもう少し長く展示すればよかったことです。しかし、短い期間も一日一日が濃厚で、日によって表情が違う作品もまた乙なものでした。
この
猛暑の中見にきていただいた方、夜の展示にお越しいただいたバーのお客様、色んなお話をたくさんしてくださった方、千鳥文化に関わる全ての方々にお礼申しあげます。
本当にありがとうございました。
千鳥文化の益々のご発展をお祈りいたします。


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