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Python環境構築編

はじめに

前提としてOSはWindows10(64bit)として説明します。
パッケージ管理にpipが使えるvenv仮想環境を構築していきます。
コード開発ツールとしては設定が楽なSpyderを使います。

Pythonのインストール

下記のURLよりインストーラーをダウンロードしてインストールします。
ここでは安定していて追加するモジュールとの相性のいいバージョン3.8.10を使います。設定はすべてデフォルトでOKです。
https://www.python.org/ftp/python/3.8.10/python-3.8.10-embed-amd64.zip

PowerShellの準備

PowerShellは標準で搭載されています、WindowsのメニューよりWindowsPowerShellを選択し実行し下記を実行してスクリプトの起動ができるように設定してください。

>PowerShell Set-ExecutionPolicy RemoteSigned

次にPowerShellからインストールされているPythonのバージョンを表示しましょう。

>py --list

次のようにインストールしたPythonのバージョンが表示されるはずです。

Installed Pythons found by C:\WINDOWS\py.exe Launcher for Windows
 -3.8-64 *

仮想環境の作成

仮想環境をつくるフォルダを用意します。ここではCドライブの下にvenvフォルダを作成します。

> cd c:\
> mkdir venv

仮想環境に名前をつける必要がありますが'py38'としてc:\venvの下に移動して仮想環境を作成します。

>cd c:\venv
>py -3.8 -m venv py38

続いて作成した仮想環境をアクティブにします。venvの下にpy38フォルダが作成されさらにScriptsフォルダが作成されているので移動してActivate.ps1を実行します。行の先頭に(py38)がつくようになっていることが確認できます。

>cd py38/Scripts
>./Activate.ps1
(py38) PS C:\venv\py38\Scripts>

パッケージインストール

使用頻度の高いパッケージをインストールしていきます。下記のようなパッケージをインストールしておくといいでしょう。

  • numpy

  • pandas

  • matplotlib

  • scikit-learn

  • scipy

  • spyder-kernels

pipコマンドを使ってインストールします。numpyを例にとると次にようになります。spyder-kernelsは開発ツールSpyderの実行に必要になりますので必ずインストールしてください。

>pip install numpy

Spyderのインストール

Python開発に必要なエディタ、デバッガ機能をもったツールとしていくつか候補がありますが、初心者にも使いやすいSpyderをインストールします。
下記からインストーラをダウンロードしてインストールします。
https://github.com/spyder-ide/spyder/releases/latest/download/Spyder_64bit_full.exe

Spyderを起動して作成した仮想環境の設定を行います。

WindowsメニューよりSpyderを起動してください。
pythonの仮想環境を設定します。
Spyderウィンドウ下側のCompletionsと書かれた左付近を左クリックすると"Change default enviroment in Preferences…"と表示が出てくるので左クリックします。

ウィンドウの下を左クリックする

Python Interpreterに作成したpython.exeのパスを指定します。先ほどの例ですと"c:\venv\py38\Scripts\python.exe"になります。設定したらSpyderを再起動してください。

インタープリターのパスを指定する

tmp.pyのファイルが開いているので、テストで次の簡単なコードを入力してみます。

a = numpy.array([1])
print(a)


入力したらウィンドウのRunボタンを押して実行します。
右のコンソール画面に[1]が出力されれば設定は完了です。

実行開始





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