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留学生のホームステイを1ヶ月受け入れたことで私たち家族が得たもの

今年の夏、我が家にアメリカ人留学生がやってきた。1ヶ月間、彼と一緒に過ごしたことについて、今日は書いていきたい。

留学生を受け入れたきっかけ

我が家の長女(現在年中)の育休中、オンライン英会話にハマった私が、outputの場が欲しい!という思いからホームステイ斡旋団体にホストとしての申し込みをしていた。しかし、その後コロナが流行したこと等から、受け入れ要請はなく月日が過ぎていった。
ところが、長男(現在0歳)の育休中、ホストの希望を申し込んでいたことすら忘れていた頃に、「留学生を受け入れてくれませんか?」との連絡が!!

同時期、年中の長女は、訳あって7月でとある認可保育園を退園し、9月から現在通う幼稚園に申し込みをしていた。つまり、2ヶ月間の長い夏休み期間であった。夏休みに何か思い出を作ってあげたいという気持ちはあれど、多忙な夫に出かける時間を作ってなどとお願いはできず、また、0歳の息子を連れて夏の猛暑に出かけるのは至難の業であった。結果、猛暑の期間はほとんど家で過ごすこととなり、メディア漬けの日々に私の罪悪感は募っていった。
そんな中のオファー。初めての留学生受け入れだったので不安はあったが、ちょうど部屋も空いているし、子供達の異文化交流にもなるかもと期待もあり、受け入れることとした。

我が家のゲストは、さわやかなアメリカン ティーンエイジャーボーイ!

最寄りの新幹線の駅で、留学生の名前を書いたボードを片手に待っていると、現れたのは、まだあどけなさが残る爽やかな19歳のアメリカ人男の子。
日本語学校へ通う1ヶ月間を我が家で過ごすことになった。日本語はまだ辿々しく、重要な話は英語を交えながら行なったが、日本文化を学びたいという気持ちが伝わる、優しい子であった。
最初はお互い緊張していたが、食事を共にし、買い物に行ったりお出かけしたり、お互いの文化を紹介しあったりする中で、仲を深めていった。

娘に英語に興味を持ってほしいと期待していたが、良い意味で期待を裏切られた

留学生を受け入れることにしたとき、4歳の娘が英語に興味を持つきっかけになれば良いなという思いがあった。今後子供達世代が生きていく中で、英語ができることは大きなアドバンテージになるだろう、と考えていたからだ。
しかし、良い意味で期待を裏切られた。
娘は、言語など使わずに、留学生とコミュニケーションを取り始めたのだ。
留学生の彼は音楽が好きで、自分のピアニカを持参していた。それに気づいた娘は、娘のピアニカを使って、音楽で彼と遊び始めたのだ。キャーキャー言いながら、毎日ピアニカで遊ぶ二人。あぁ文化の違う相手と仲良くなるのに、言葉は必須じゃないんだな、と気付かされたのであった。

言語よりも土地や文化に興味を持った娘

我が家のトイレには世界地図が貼ってあるのだが、その地図をみてアメリカの場所を確認するようになった娘。留学生の習慣を自分たちの習慣の違いを知ると、「アメリカではこうなんだね!」と話すようになった。
アリゾナではサソリキャンディーを売っていること。アリゾナでは雨はほとんど降らないこと。(留学生は日本の湿度に驚いていた)アメリカのハンバーガーは超Big sizeであること。いただきます、を言う文化はないこと。靴を履いたまま家で過ごすこと。文化や土地による違いをたくさん学ぶ最高の期間になった。

アメリカ人留学生にも我が家の子供達にも大人気だったお出かけスポット

余談だが、週末にお出かけして大人気だったスポットを紹介。
我が家には4歳0歳の子供達がいるため、お出かけするには、留学生が満足するだけではなく、子供達が飽きない場所であることが必須。。。
そんな我が家で皆が大満足だった場所を勝手ながらランキング!(※九州在住です。)

1位!! 元祖忍者村 肥前夢街道(佐賀県)

忍者の仮装をして、忍者体験ができる素敵スポット!屋外がメインのため、夏は暑いのが盲点だったが、室内ですずめる場所もあるので猛暑でも楽しめた。
Ninja!はアメリカでも大人気らしく、忍者の仮装をした留学生はノリノリで娘と忍者ごっこをして楽しんでいた。

2位!! 伊都菜菜(福岡県)

福岡の糸島にある産直市場である。糸島にお出かけした際に寄ったのだが、日本ならではの食べ物が並んでおり興味津々であった。彼は冬瓜、こんにゃくなどを購入し、我が家で調理して試食していた。(お口には合わなかったようだが。。。)
子供達も、産直市場内にあるアイス&飲むヨーグルト屋さんで時間を潰せて満足した様子であった。

3位!! 糸島陶芸体験志摩工房(福岡県)

糸島で、お皿への絵付け体験を行った。釉薬を使って、一人一つ(0歳息子は見学、と言うよりお昼寝)お皿に絵を描いていった。絵が大好きな留学生だったので、とても集中して作品作りをしていた。私も夫も、娘も、それぞれ楽しみながら作ることができた。

右下が留学生の作品。自作のキャラクターとのこと。左奥が娘の作品。

子供がいる家庭にこそ、ホームステイ受け入れはオススメ。自宅でできる国際交流♪

留学生が我が家から退去する日は、とてつもなく寂しい気持ちであった。娘も泣いていた。ああ、ほとんど言葉は交わさなくても、ピアニカなどの遊びツールを使って最高の関係を築けたのだなと感じた。
国も文化も、肌の色も髪の色も違う人と、良い関係を築くなんて、最高の経験になった。娘にとって、そして私たち夫婦にとって。
留学生受け入れを決める前は、小さな子供がいる私たちに出来るかなと不安だったが、今は、むしろ小さな子供がいる家庭にこそおすすめしたいなと思う。

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