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[第6回]TSUKURITEさんのお仕事のこと

改新地域の空き家リノベーション事業には、鹿児島市内の工務店「株式会社TSUKURITE」さんに多大な協力をいただいています。全国古民家再生協会に加盟し、市内の注文住宅やリフォームを手がける実力派の工務店さんです。

ご縁は、別家屋の活用を検討していたら、地域の方から紹介をしてもらったのが最初でした。この建物は、昔の建築方法で作られていて良いものですが、長く使うには難しいですね,,,お金がだいぶかかると思いますよ,,,など、親身になって相談に乗っていただきました。

草を払って、ようやくこの状態でした,,,

他に使える建物がないか探して回り、さらに相談に乗ってもらうと、これは良いかもね。と、いろいろアイディアを出していただき、一緒にどのような施設にするか考えて、本プロジェクトが始まりました。


改めて会社の[事業内容]を見ると、
●住宅新築・増改築(リフォーム)
●店舗・施設改装
●プラン設計・施工・建築工事一式
●福祉住宅改修(施工・介護保険申請)
●家具製作
●不動産  

そして、土橋さんのプロフィール欄にある[資格]を見ると、、、
●一級建築大工技能士
●古民家鑑定士
●建築科職業訓練指導員
●増改築(リフォーム)指導員  と、あるではないですか!!!

しかし、建築についてはど素人の私。
家を建てたことも、修繕をしたこともなかったので、知人の一級建築士に話を聞いたら「リフォームはもちろん、一級建築大工技能士で、家具も作れる。そして、福祉の目線があるから、この工務店さんに協力をしてもらうのは本プロジェクトにぴったりだ」と!!!!

打ち合わせの途中にも「ダサい建物にしたくないんですよね,,,」とぽろっと話されて、私も今回のリノベーションがいいものになる!!と確信しました。

実際にこれまでの施工した建物を見せていただくと、、、
農業体験・農家レストランの「てのんでファーム」さんの新築店舗

鶴丸城御楼門の修繕

などに関わったそうです。


実際に、土橋さんに話を聞いてみました。

Qなぜ大工になり、古民家再生をするようになったんですか?
A自分は鹿児島県の肝付町で育ち、祖父が大工だったこともあり、この道に進もうと思いました。親方が「一般社団法人全国古民家再生協会」に入っており、自分も魅力を感じたから独立後も協会に入り、リノベーションに関わっています。現在は、建築の効率化により大工仕事は減ってきているので、大工のプロフェッショナルとして仕事をし、その良さを発信していきたいと考えています。

床や天井を取って、状態を確認して構想を練ります。


Q古民家とはどのようなものを指し、古民家活用の魅力は何ですか?
A一般的に言われるのは、築50年以上や、釘や大量製造の建材などを使っていない家屋のことです。魅力は昔の建築の技法や、そこにある「粋」を見ることができることです。見えない場所に「しつらえ」や工夫があったり、何年も使うことができる木材などとの出会いは、とても魅力的です。 
 全国の寺社仏閣によく行くのですが、どんな風にこの建物が作れているか見てしまいます。そして「どこ見てんのよ!」と妻に言われます笑

使う人、目的に応じた設計をしていただきました。


Qぶっちゃけ、この建物はどうですか?そして、どのようにしたいですか?
A築50年も建っておらず、太く味のある見せられる梁がなかったのは残念です。所々、白蟻が食べている跡があったり、屋根に雨漏りがあったりして、少し手を加えないといけない状況です。ですが、まずは10年施設が綺麗に保たれること。そして、地域の高齢者が利用しやすいバリアフリー仕様、和モダンで桜島でゆっくりしたい方やインバウンドのお客様が喜んでもらえるようにしていきたいと思います。

壁がなくなり、スケルトンの建物


最後に一緒に働く新屋さんにも話を聞きました。

Q土橋さんはどんな人ですか?
A技術や経験があるのはもちろんですが、細かいところまでこだわりがある人です。尊敬しています。なんと言っても、発想が自分の想像を超えるところがすごいです。それは経験もあるのでしょうが、私は本人の資質や天性のものではないか?と思っています。この建物がどんなものになるか、一緒に作業をしていても私が楽しみです。

年内または年始に完成予定の本施設、土橋さんの頭の中にある構想がどう形になるのか、これからが楽しみです!!

次回は、みんなで行うワークショップについて紹介をしたいと思います。

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