綿100%Tシャツの限界
「ポリエステルは臭い、もう着ない」と書いた。
「綿100%が正義である」と。
しかし、実は綿のシャツも着続けると臭くなる。あるとき、長年愛用したロックTシャツをパジャマに着ていたら、夫から「臭い」と言われるようになった。はじめは「昨日天気が悪くて部屋干しだったからね~」で受け流していたのだが、晴れた日の太陽にめいっぱい当てても臭い。ならば、と洗濯槽クリーナーをぶち込んで洗濯槽の汚れをごっそり取った後に洗濯しても、このTシャツだけ臭い。
「Tシャツ 臭くなる」で検索したところ、同じような症例(?)に悩む人はたくさんいた。そんな悩める者たちに対する有識者からの回答をまとめると、「何度も洗濯を繰り返す間に服の繊維の間に雑菌が入り込み、生乾き臭を放つようになる」のだそうだ。
そして、「ぬるま湯に溶かした酸素系漂白剤に漬ける」という解決策が必ずセットで記載されているのだが、そこまで着古している時点で寿命は全うしたと私は考える。ゆえに、臭ってきた時点でウエス行きとすることにした。ちなみに、個人的体感では、ユニクロのTシャツは臭くなるのが早いように思う。これも「ユニクロ Tシャツ 臭くなる」で検索したら、同志をたくさん見つけることができた。
でも、なかなか捨てられないのもあるんだよなぁ。不要なモノの所蔵を何より嫌う夫に見つからないよう、タンスの奥の奥に入れてある。
実家から出てきたスーパーラヴァーズのTシャツは、小学生の長女に進呈した。何人かの大人に「懐かしいね、これどうしたの?」と聞かれたらしいけど、まさか40歳超の母親が中3のときに着ていたものとは誰も思わないだろう。首元はヨレヨレでさすがに限界間近だけど、臭くはなっていない。アパレル界隈で言われる「昔の洋服のほうがモノがよかった」というのは本当だと感じる。
ところで、昔はロックTシャツ+細身のジーパンだけで堂々と歩けたのに、30代後半に差しかかった頃からだろうか、いつしか綿100%の丸首Tシャツが劇的に似合わなくなった。なのに、いまだに好きなバンドやお笑い芸人のTシャツにはつい手が伸びてしまうので、買う→着る機会がない→寝間着に、のループの順番待ちTシャツが家に何枚もある。たまに魔が差して外に着て行くと、「○○、好きなんですか!?」と意外なママから言われたりして面白いのだけど。