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「アプリをアップデートしてください」

最近の私がいちばん嫌いなフレーズが「アプリをアップデートしてください」。

何かの必要に迫られてアプリを開いているのに、「アップデートしなければ作動しないぞ」って脅してくるっておかしくない?

ひどいのがマ○ク。ここのアプリは「後で」「スキップ」などの選択肢も与えてくれない。したがって、列に並びながらその表記が出たならば、レジに到達するまでにアップデートが終わるわけもなく、アプリを開くこと自体を諦めざるを得ない。ただ、クーポンが使いたかっただけなのに。

最近は「万一、アプリ(に表示されるクーポン)を使えない事態になると、なんだか損した気持ちになる」という理由で、マ○ク自体から足が遠のいてしまった。アプリの功罪と言えようか。

だいたいこちらは、今のスマホを使い続けて4年超。壊れてもいないので買い替えるつもりはない。たまにいる「新しいのが出たから…」という理由で買い替えるiPhoneユーザーの気持ちはまったく理解できない、こだわりゼロのAndroidユーザーである。

4年も使っていると、いや、2年目ぐらいから、「データがいっぱいです」的なアラートと共存しながら、騙し騙しスマホを操る日々。周りの人からは「写真を消せばいい」とか「容量を買えばいい」とか言われるし、まあ、そういった対応をまったく施していないわけではないのだけど、なぜか常に「データがいっぱいです」と言われ続けている。

子どもの写真を撮ろうとスマホをかざしても「データがいっぱいです」で、何度いい瞬間を撮り逃したことか。アパレルのお店や飲食店で「アプリはお持ちですか。入れていただくとこんなにお得ですよ」と言われたりもするけど、数ヶ月に1度程度しか来ないお店のために明け渡す容量は1バイトもないのである。

そんな私は、「アプリをアップデートしてください」の表示が出ると、似たような構図が複数枚ある不要な写真を急いで消去し、データをクリーンアップし、なんとか容量を空ける。この作業が本当に苦痛だ。

いつだったか、なんとしてもタクシーアプリをダウンロードする必要に迫られた私は、容量が空くまで「消去」「クリーンアップ」などを繰り返すうちに、誤ってLINEアプリそのものを削除してしまった。あれはいくらなんでも慌てすぎだったな、と思う。

娘の学校も、今年度からお便りがアプリでの配信になった。こちらはたまにしか行かないお店のアプリと違い、必ずダウンロードせねばならない。「学校が保護者の貴重な容量を奪い取るなんて…」という気持ちもなきにしもあらずだが、事を荒立てたくないので今のところ従っている。

2学期になり、久しぶりに開いたら「アップデートしてください」の表示が出たが、こちらのアプリは「スキップ」が効く仕様なので限界まで行ってみようと思う。

ちなみに先日、夫に冒頭の1行「『アプリをアップデートしてください』が嫌い」を雑談として伝えたところ、「もうそろそろ買い替えようか?」と言ってくれた。さすがTHE課題解決型の男性脳。でも、そういうことじゃないの。だって、壊れてはいないんだし。

世の中のみんな、そんなにすんなりアプリをアップデートできているのだろうか。ええ、いちばんアップデートできていないのは私だ。そんなことはわかっているのだけど。

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