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楽しい生活。


まだ越したばかりの新しい街。
駅前から左に進み公園の傍から図書館と美術館に入る。

帰り道、

奥へ進んで逆側から公園をぐるっと周った。

生い茂る木のあいだに18世紀の農家の家が突然あらわる

市で管理されている、いわゆる古民家だが
そこはなんだか様子が違った。

庭の洗濯場。
古い竹の物干し竿は、
それだけでオブジェとして成立してて後ろの垣根といい具合にマッチしているし、水場の側に赤い椿の花が
寂びと華やぎの絶妙バランス。

家に入ると漆か焼杉か、真っ黒なのだ。
艶のある黒々とした室内はモダン

土間があり調理場になっている。
キッチンアイランドそのもので
その奥がいわゆるリビングになっている。

365度見渡して気づく。
窓がすべて同じ高さになっている。
そしてそこからみえる景色は、どれもが掛軸のように
美しいのだ。

赤い椿の花と緑の葉。油画でもいいかもしれない。

窓からさす光が
陰影を作り、生活空間そのものがアートだ。

なぜ、こんなに素晴らしく、かつ合理的で
モダンで先進的な〜、、それでいてタイムレスな
日本建築の美があるのに

多くの人は〇〇ハウスとかの
見た目限りなく同じような
注文住宅を建てて

景色といえば隣近所の壁か
雨晒しのガーデニングセットか。。

そういう生活を選ぶんだろうか?

ダメだと言ってるのではない。
あまりにも大多数の日本人が
そっちに流れすぎてる不思議という事ですが。

貸し切りもできるらしいので、
友達の誕生日にここでいちにち
ゆっくりするだけっていう贅沢な使い方もいいよな。

つい、有料のイベントスペースと聞くと
何かやらなきゃいけない! って思っちゃうけど。

その貧乏思考がそもそも
センス無い。笑)

また行こう〜っと。

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