Sneakin' Sally Through the Alley
このタイトル凄いっすね。「サリーは路地をこそこそと」ってな感じでしょうかw こんな調子で歌が始まります。
そして旦那が奥さんに「やましいことなんかない」「友達なんだ」「時々車を借りてるだけ」などとくどくど言い訳をし、嘘に嘘を重ね、という展開です。なんて歌だ。
先日、この歌についてとある掲示板で匿名の凄い書き込みを見つけました。ざっとこんな内容。
まじかwwwww
一応エビデンスを調べました。
確かにドクター・ジョンはサリー・ケイという女性と結婚していたことが、裁判の記録で確認できました。
ということで実話ですwwwwww
写真はそのころにもっとも近いと思われるドクターです。
で、その親友というのがアラン・トゥーサンで、本人の代わりに吹き込んだのがリー・ドーシーです。
おそらくドクターがその話をしたときに聞いた「Sneakin' Sally Through the Alley」という絶妙に韻を踏んだフレーズにピンときたのでしょう。ここはハンナでもジュリアでもだめで、サリーじゃなきゃだめです。
修羅場のわりには、なんともとぼけたドラムのパターンがいいですね。くどくどと言い訳をするリー・ドーシーの歌いっぷりもリアルです。1970年のリリースでアルバム Yes We Can に入っていますが、シングルカットもされています。ちなみにC/Wは「Tears Tears And More Tears」。なんか意味深。
ロバート・パーマーのデビューアルバムのタイトルにもなっていますが、こっちは緊迫感あり過ぎかも。
シスター・スレッジのバージョンは、けっこう好きかも。
トゥーサンがプロデュースしたレゲエバンド、マイティ―・ダイアモンズのアルバムには、ドーシーのオリジナルを踏襲したアレンジで収録されています。
作曲者はこの曲をけっこう気に入っていたのかも知れません。弾き語りライブでもたまに演奏していました。
ちなみに、歌となった本人がこの曲を歌ったという記録は、私が知る限りありません。
(2023年4月に加筆)