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パティ・ラベル・インタビュー

アメリカ議会図書館によって企画されたパティ・ラベル インタビュー
2021年4月27日

Patti Labelle

議会図書館:ラベルとなる前、パティ・ラベルとブルーベルズにはシンディ・バードソングがメンバーでした。シンディがグループを去りトリオとなった時、不安を感じませんでしたか?

パティ:いいえ、まったく。まあ、彼女がグループから抜けることは、簡単ではなかったけど。私は彼女の決断が正しいことを祈り続けたけど、実際そうだったと思います。でも、本番前に知らせて欲しかった。これからステージが始まるという時に、シンディはそこにいませんでした。私たちは翌日に彼女がグループを抜けたことを知りました。あれは大きなショックでした。
でも、私は彼女が抜けたいと思ったことを責めることはできませんでした。

議会図書館:ラベルとしては、あなたたち3人は、音楽と同じぐらい、ステージ上では奇抜な衣装でも有名でした。それはどこから来たのですか? いつ始めたのですか?

パティ:私たちはそれが必要だと考えました。観客たちは音楽を聞く前に、私たちを目にするからです。宇宙戦士、エキゾチックな生物、あるいは何であれ、皆の目を引こうとしました。注目を集めるためのギミックですが、それは上手く機能しました。他の誰もそれまでにできなかったのに、サラは彼女の素晴らしいボディを見せつけました。そしてノラは荒唐無稽な衣装。私たちが最初にやったのよ。

議会図書館:あなたはこれはやり過ぎだと思う衣装に出会ったことはありますか?

パティ:あります。でも、どのみち私は着ました。焦げた黄色のジャンプスーツで……どう言えばいいのか… それに大きな厚底靴で…  ビッグバードみたいに見えました。でも、私たちは全ての衣装を着ました。

議会図書館:「Lady Marmalade」を聞いた時、ラベルが吹き込まなければならないと思ったのはどうしてですか。

パティ:ソングライターのボブ・クルーがマネージャーのヴィッキ・ウィッカムへ、滞在中のロサンジェルスから新しいレコードを吹き込むためにニューオーリンズへ発つ前に、家へ寄ってくれないかと電話をしてきました。私たちは時間があったのでそうしました。彼は私たちに「Lady Marmalade」を聴かせたかったのです。

私たちはすぐに悟りました。この曲に捕まったと。私たちはニューオーリンズへ向かい、プロデューサーであるアラン・トゥーサンに「この曲を最初にレコーディングして。ヒットするから。」と言いました。私たちは大喜びしながら吹き込みました。

議会図書館:最初にその歌を聞いた時、最初の「Hey Sister」から「Voulez-vous coucher avec moi?」まで完成していたのですか。

パティ:はい、全部できていました。フランス語の部分の意味はわかりませんでしたが。

議会図書館:あの歌の暗示的な部分を考えると、発表した時に、観客からの反発はなかったですか。

パティ:修道女からの反発はありました(笑) リリースしてかたら3週間から1か月ぐらい経ってから、3人の修道女は私たちが娼婦のことを歌うのを嫌がりました。それが何を意味するかはわかりませんでした。

議会図書館:その意味をいつ知りましたか?

パティ:その修道女たちが話し始めた時です。「私たちが何を歌っているか教えて」という感じでした。娼婦たちだって生計を立てる必要があるんです。私たちは気にならなかった。すべての人は生きる権利を持っています。ビートとサウンドがあって、それが正しいと思うのなら尋ねるまでもありません。

議会図書館:最初にその歌をライブで歌ったのがどこでいつだったか覚えていますか。観客の反応はどのようなものでしたか。

パティ:初めてライブで歌ったのがいつだったかは覚えていません。反応がよかったのは、みんな踊りたがっていたからだと思います。
もちろん、最初の頃は、ところどころ手を入れました。「あなたは私と寝たい?」を「あなたは私と踊りたい_」に変えました。娼婦がお金を稼ぐということに耐えられない人がいましたから。どこで演奏する時に変えなければならなかったかは覚えてないけど、最初の頃はそのような変更をしなければなりませんでした。

議会図書館:「Lady Marmalade」は今でもあなたのステージに欠かせない歌です。1974年当時と現在では、歌い方やアプローチは違っていますか。

パティ:いいえ、違っていません。90分のショーか、もっと長いショーなのかでアレンジを変えています。長いステージの場合、観客を呼び上げ、一緒に歌うのが好きです。ある時は男性を、ある時は女性を。みんなそれを楽しみしてくれています。「私を選んで」「私を選んで」と。観客にも参加してもらいます。



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