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子供と地域のお店をつなぐ 〜子供アシスタント2年目の取組〜

 地域のお店と地域の子供たちが繋がり、地域の未来を担う子供たちに商売のことを知ってもらえるきっかけになればということで、昨年から実施して、昨年に続き今回2回目の本企画。

 昨年は思いついて即企画・即実施という感じでしたが、今年は昨年の反省も踏まえ、内容を改善し、少し余裕を持って進めていくことに。


【目的】

「地域の子供たちに地域のお店の商品やサービスの販売提供を通して実際の商売を体験することで、商売の楽しさやお金の大切さを学んでいただく」。前回と同じく地域の商業者の出店(展)ブースで実施することに。

【準備①】~協力店舗~

 最初に目的や実施内容をまとめた一枚のペーパーを作成し、それをもとにまずはイベント出店者の中で本企画に協力して頂けるお店を募集。ありがたいことに14店舗ほどから声があがり、その中で普段から地域内で飲食や物販をしているお店に絞らせていただき、最終9店舗のお店に協力していただけることに(飲食7、物販2)。

【準備②】~参加者集め~

 前回は募集期間が2週間、募集もSNSでの発信とチラシの掲示だけで結果応募者が3名でしたが、今回はもう少し集めたいということで、行政にも協力を得、市内小・中の親御さんたちに一斉配信される機能を使わせていただき募集をすることに。

 お盆前の平日お昼12時に情報発信したところ、発信1時間で10名以上の方から応募があり、ありがたいことにすぐに定員が埋まる事態に。募集内容としては昨年とあまり変わらない中でのこの反応。ということはニーズはあっても、伝える手法が改めて大事だなと肌で感じました。

 また前回は小学3-4年生女の子3人でしたが、今回は男の子と女の子が大体半々という感じで、年齢は小3、小4が多く、中学生も2人参加してくれました。

【事前準備】~事前打ち合わせ~

 前回は、1つの部屋に事前に参加される全てのお子さん(保護者も)と協力店舗が一同に集まり、そこでお子さんとお店さんの「初顔合わせ」と「当日何をするか」を30分程度打合せをして本番当日を迎えるという感じでしたが、今回は前回の反省を踏まえて少し内容を変更することに。

 まずは打合せ場所を協力いただく実店舗で行うことにし、まず最初にお店さんから参加されるお子さんの保護者に連絡をとっていただき、個別に打合せ日程を決めていただくことに。

 打合せ日時を決定後、実店舗でお子さん(+保護者)とお店担当者で初顔合わせをおこない、普段の仕事の説明、また当日イベントで販売する商品や提供メニューの説明や相談、イベント当日の接客販売の流れ(声掛け、注文、商品お渡し、会計など)の打合せをしました。またお店によっては当日までにPOP作りのお願いをしたりするところもありました。
 
 結果的に今回の事前個別打合せは、前回よりもコミュニケーションを深くとることができ、よりお店のことをお子さんも親御さんも深く知ることもでき、総じて良い方向に繋がりました。

【当日】~実際に販売体験~

 当日は参加者全員イベント開始の40分前にイベント本部に集まり、簡単に本日の流れを説明したあとに、全員で「今日はがんばるぞ!」と掛け声を入れて、各担当のお店ブースへ移動。イベント開始の10時までにお客様を出迎えるブースの最終準備(大方はお店の人がやってくれている)をおこない、いよいよ10時となりイベント開始。

 お子さんによっては最初から積極的にお店の手伝いをしている子や少しもじもじしている子がいたりと様々でしたが、時間が経つたびに皆、場に慣れていき、徐々に声出しや商品のお渡しから、実際に注文をとったり商品の説明をしたり、実際にお金の受け渡しなどもできるようになっている子もいました。また各ブースに「子供アシスタント実施店舗」の掲示をしたので、来店されるお客様も子供たちの接客に優しく対応してくれました。

 12時までの2時間。ようやく慣れてきたかなという所で、今回の子供アシスタントの担当時間は終了。最後に頑張った証としてイベント会場で使えるチケットをお渡しし、お店の方と挨拶して終わりました。お子さんによっては「まだまできる!」という声もありましたが、とりあえず集中力も体力も保護者さんの見守り(気になって時々見に来られる)いるので、まあ今の所は2時間くらいでよいかなというところ。

参加するお子さんたちはみな初めての販売体験。準備中。
POPを作ってきてくれました①
POPを作ってきてくれました②
接客中
自分で注文をとって、お店の方にお伝え

【感想】~参加者さん・協力店舗さん~

 親御さんからは「普段できない体験ができて良かった」「自分の子供が最初もじもじしていたが、途中から自分からお客様に話しかけだして、びっくりした」などの声を。

 協力頂いた店舗さんからも「子供たちがすごい頑張ってくれた」「子供たちのいた時間帯の方がよく売れた」「事前の個別打合せがあったので当日のコミュニケーションもとりやすく、よりお店や商品のことを知ってもらえることができた」「子供が自分がいた時間にどれだけ商品を販売できたかを計算していた」などの声が、逆に「親に言われて参加したようで子供にあまり前向きな感じが見受けられなかった」という声もあったもの事実です(実際応募するのは親御さんなので、こういう声があがる可能性はあります)。

【最後に】

 前回に比べ、募集方法、当日までの流れ、当日のお子さんたちの動きなどはずいぶん良くなったと実感しました。今後はより多くの地域の子供たちに商売の楽しさを知っていただく経験をしてもらうことで、少しでも地域の未来を担う子供たちが成長する1つのきっかけとなるように、そして地域の子供たち・親御さんたち・お店さん、そして地域経済それぞれにとって効果が表れる時間軸は異なるかもしれませんが、WIN-WIN-WIN-WINの関係が作れるように、体験人数や体験内容の改善をしながらより良いものを作っていければと思います。

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