チバユウスケさん献花の会『thanks!』
チバユウスケさん献花の会に行ってきました。
よく晴れていて、私は日の高い時間枠だったので、外での待機時間はちょっと日傘がほしかったくらいです。
本当によく晴れていました。
たくさんの人がいました。
革ジャン、スタジャン、革靴、つばの長い帽子、ジーンズ、ヒョウ柄、
喪服、エトセトラ。
赤ちゃんを抱っこする人やベビーカーを押す人、ペアで手をつなぐひと、
仕事の隙間に飛んできたのか、スーツケースを重そうに引いていくひと。
入場時間を少し過ぎたあたりから列の進みはとてもスムーズで、
入り口で献花を受け取り、会場内へ。
私が入った時は、「赤毛のケリー」が流れていました。
献花台までの順路にはチバさんのかっこいい写真がいっぱい。
ひとつひとつじっくり眺めたかったですが、流れを止めるわけにはいきませんので、
後ろ髪をひかれながら献花台への順番待ちスペースまで進みました。
こんなこと言うと怒られるかもしれないけど、
たくさんの人が1本の花を手に、
列をなして歩く様子はなんだか可愛くて綺麗でした。
ステージにはマイクを高く掲げるひときわかっこいいチバさんの写真と、
愛用のギターや機材、マイクスタンド、
チバさんが照れ笑いしそうに敷き詰められた花と、星空みたいなオレンジ色の明かり。
献花台は横長で、おそらく20~30人くらいが並んで献花できる形になっていたと思います。
流れるまま真ん中あたりの列に並び、花を持って自分の番を待ちました。
私の前にいたお兄さんがけっこう長くとどまっていたように感じたのですが、いざ自分のが献花台の前に立ってわかりました。
これは動けない。
手を合わせて、たくさんありがとうの念を送りながら、
「いやだー!ここから出たくねえーー!」と心の中で駄々をこねていました。
だけどやっぱり時間は流れる、人も流れる。
地面から足をむりやり引きはがして、それでもとにかく寂しくてチバさんの写真に向かって小さくバイバイ。
まだまだ寂しくて列を離れてから伸ばせるところまで腕を高くあげてもう一度バイバイ。
おかしいだろ、なんで私がハケる側なんだよ。
客席に爆音ロックぶつけてステージ袖にはけていくのはそっちだろ。
などと思うにとどめ、もう入場した瞬間から出てた涙をどうせまた出るのに意味もなく拭きながら会場を出ました。
出口でしっかりメモリアルカードを受け取り、持参したクリアファイルで保護しバッグの中へ。
間抜けなことに腹が鳴ったので、泣きっ面にたこ焼きを詰め込み、辺りを少し散策してから帰路につきました。
くそったれの世界で私たちはたぶんもうちょっと生きて、どこかでまたチバさんに会えたらいいなと、半分夢を見ながら電車に揺られた帰り道でした。
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