8月11日(バンテリンドームナゴヤ)18時開始予定の中日16回戦のみどころ
予告先発は広島が野村祐輔(1勝1敗)、中日が松葉(1勝2敗)
「8月中旬が勝負どころになる」との新井監督の言葉を、当チャンネルはながらく”採用“してこなかった。
それより早い時期に「勝負どころ」が来る、と踏んでいたからだ。それは8・6ピースナイター。毎年“そういう目”で広島東洋カープという球団を見てきた。予想は図らずも的中した。
平和公園の慰霊碑に献花するのは広島スポーツ界共通の自然な思いだ。それを松田元オーナーは決っしてやろうとはしない。
結果、野球の神様が村神様のバットに乗り移ったという訳だ。新井監督以下、現場の責任ではない。
こうした心理的な条件とは別にカープ球団は物理的条件でも現場を苦しめた。7月13日の東京ドームを最後に7カード連続屋外球場。へばった秋山は8月の打率が・176に落ち込み、投手陣もガタガタになった。
首脳陣としては、そうならないように最大限の配慮をしてきた。しかし、極点な環境の過酷さには対応できない。
やっとドーム空間で試合ができる。それだけでも気持ちは上向くだろう。
中日の現状は深刻さを増しており7月半ばからますます借金が嵩みついに今週からの4連敗で-22に達した。
ネット上には「与田ドラゴンズより明らかに弱くなってる」などファンの嘆きが綴られている。
こうなることは早い時点で予見できた。当チャンネルでは親会社が”新聞という滅びゆく運命にあるメディアである“ことなど、弱さの原因はもはや球団の体質であり如何ともしがたい、と綴ってきた。
よってこの3連戦ではまず連敗を止め、さらに阪神に食らいついていくことが求められる。このあと15日からのマツダスタジアムでの3連戦を“終戦日”にしないために…だ。
予告先発の野村祐輔は前週金曜日のマツダスタジアムで5回3失点、自責ゼロ。失点にはサード上本のエラーが絡んだ。この日の広島市内は車の温度計が39・5度を指すほどの暑さだった。
中日戦は今季初。ここまで5試合に先発して防御率0・35の右腕には大瀬良、九里、床田による投壊ストッパーの役目が期待される。
中日は松葉で今季初対戦。先週金曜日のバンテリンドームナゴヤでヤクルト打線相手に5回5安打1失点。今季8度目の登板で初勝利を挙げた。
先発ローテで投げても調子が上がらず6月末に出場選手登録を抹消され、二軍調整。ヤクルト戦が復帰登板だった。
両軍、終盤は継投策になる。神宮球場では島内、栗林が温存されターリーも1試合に投げただけ。早目にゲームの主導権を奪って逃げ切りたい。