カープダイアリー第8520話「天福球場紅白初戦で2年連続遠藤から二塁打を放ったのは…」(2024年2月10日)
3連休初日。日南は好天に恵まれ、初の紅白戦の舞台が整った。
1年前のこの日、ファンは森下と大瀬良のスタメン紹介アナウンスに沸いた。
「四番レフト、ルイヴィトン先輩西川」、「六番ファースト、後輩ですいね?坂倉」。頭を捻った内容も秀逸だった。
新井監督は期待通りの演出を用意してくれる。今回登板となった矢崎、栗林も”奮投”だった。
先行赤組…
一番レフト、ハムのケガに気をつけてください、久保
二番ライト、なまりが抜けない中村貴浩
三番キャッチャー、生意気過ぎです、坂倉くん
四番ファースト、この前誕生日、ラミレス
五番サード、5キロ減量成功、林
六番DH、バモス!ロベルト!
七番ショート、今年は打の人、矢野
八番DH、すごい偏平足、高木
九番センター、特にないです、曽根
十番セカンド、胃腸炎から復帰、二俣
先発ピッチャーは玉村、考えてませーん!
白組
一番レフト、野球ひと筋、中村奨成
二番ライト、がんばれよ!田村
三番サード、ケガだけはやめてね、レイノルズ
四番ファースト、弾丸ライナー!シャイナー
五番ショート、ここぞ、の小園
六番キャッチャー、走ると顔面先行型、石原
七番DH、ホームランのパフォーマンスの練習だけしとけよ、中村健人
八番DH、世界の韮澤
九番センター、小盛り、中盛り、大盛
十番セカンド、次のプレミアは俺に任せろ!羽月
十一番DH、何もないです持丸
先発ピッチャーは森…
試合開始まで、今しばらくお待ちください
選手が紹介されるたびにスタンドが沸いた。中村奨成の時も、だ。
投手陣は…
紅組が玉村と遠藤が2イニングずつ、内間拓馬と森浦と河野が1イニングずつ。白組は森と黒原とアドゥワが2イニングずつ、益田が1イニング。
試合は7回打ち切りだったが4アウト制が採用され計28アウトでゲームセットという特別ルールが採用された。投手陣に負荷をかけると同時に、二死になっても走者がいれば一死からの攻撃を展開できるメリットがある。
マウンドに上がった9投手は自分たちが”一番試されている”ことを、どこまで自覚しているだろうか?
第1クール最終日、初めて行われたランチタイム打撃で最初に投げたのが森浦、益田、河野、斉藤優汰だった。
「カウントを悪くしてピンチを招く」昨季の投球パターンからの脱却を目指した森浦は、しかし大盛に四球を与えるなど出だしで躓いた。ストライクを意識し過ぎているから腕が振れない。
益田も3つの三振を奪いながら1四球2安打ピッチング。河野はランナー二塁の場面でのセットが長すぎて、一度プレートを外したあと投げて石原貴規の脇腹に思いきりぶつけた。
遠藤もまた自分の投球内容にガックリきているはずだ。「真っすぐの質」を意識して投げる!と意気揚々とマウンドに上がったはずなのに、その初球をいきなり持丸に中越え二塁打された。しかも満員のスタンドに響き渡る快音…のオマケつき…
続く中村奨成には初球バントを許してあっという間に一死三塁にされた。そして田村俊介には初球ショートバウンドを投げたあと、高目の真っ直ぐを右越え二塁打された。
1年前の2月12日。やはり紅白初戦で遠藤は東光寺から呼ばれてスタメン出場した田村俊介に左翼フェン直二塁打を許した。
侍ジャパンの井端弘和監督から激励されたばかりの田村俊介のスイングは1年前とは比べモノにならないほどパワフルなものになっている。なのに、遠藤の方は完全なる足踏み状態。2イニング目には中村健人にも真っすぐを左翼線に弾き返され、羽月にも中越え三塁打を許した。
「首脳陣の方も見ているので…」とアピールするはずが、真逆の結果に終わったのはなぜか?理由はいろいろあるだろうけれども「首脳陣」のために投げている訳ではない。大事なことは、もっと根本的なところにある。最悪の場合、遠藤の7年目は、大きな変化もないままで終わってしまうことにならないか…
野手陣では2安打1盗塁+センターの守備でファインプレーの久保修、内野安打2本を含む3安打の中村貴浩、3の2、1四球できっちり捉える打球が多かった林、とランチ打撃組が結果を出した。あすの第2戦でも自分の打撃を継続できるのは誰か?
※この記事内で選手などの呼称は独自のものとなっています。
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