カープダイアリー第8537話「6年ぶりのリーグ優勝、40年ぶりの日本一を必ず勝ち取りましょう!僕たちなら必ずやれます!」(2024年2月27日)
2月1日、日南・天福球場から始まった新井カープ2年目の“挑戦”は、あっという間にキャンプ最終日を迎えた。野手・早出組は午前9時には練習開始。そのあとは野手組のアップを挟んで打撃ローテという流れになった。投手陣は九里、矢崎、トーマス・ハッチがブルペンへ入り、残りのメンバーはコンディショニングに時間を割いた。
この日を待たずに二軍再調整が発表された常廣羽也斗は、ひとりだけ“色”が違って見えた。「赤」に「アミ30パーセント」がかかっているような…。朝イチの全体練習でみんなと一緒にウォーキングやストレッチだけ行うと、ひとりコザしんきんスタジアムをあとにする日が最終クールまで繰り返されたのだから、それも当然と言えば当然だ。
野手組では沖縄に乗り込んだ中村奨成と中村貴浩の“色”が、やはりこのところずっと霞んで見えていた。
自ら「外禁」を課したという中村奨成は、確かに意欲的に練習に取り組んだ。しかし、それは絶対的なものでしかなく、同世代の選手との比較、イコール相対的評価において優っていた訳ではない。
主力組抜擢という大きなチャンスを手にして「一軍にしがみつく」ことを宣言したはずなのに、その割には練習の合間、合間に見せる表情や態度から悲壮感のようなものが伝わってこなかった。
結果、21日のDeNAとの練習試合(コザしんきんスタジアム)以降の数字は3試合で9の1。この時点で“落第”決定となり、前日のシート打撃でもただ一度の打席で床田の前にニゴロ併殺打に倒れた。
中村貴浩も21日以降、2度スタメンで起用され代打も合わせて7タコに終わった。本来、球を引き付けて左中間方向に強い打球を飛ばすことがウリだったはずだが、崩されて、当てて、という場面が増えた。「結果」を求めて過ぎて、いいスイングができなくなった。
96番と97番にはこの日、新井監督の口から二軍再調整となることがメディアに伝えられた。
代わりに3月1日から倉敷マスカットスタジアムで開催される予定の楽天3連戦に秋山が出場する。二軍からの推薦状が届いた宇草も合流となる。野間が同時に上がってこないのは、おそらく田村俊介の「二番」などを引き続き試すためだろう。
最終日の練習の最後に打撃練習を行ったのはその田村俊介と韮澤のペアだった。
ふたりが打ち終えるとベンチでスタンバイしていた投手陣や裏方さんも加わり大きな円陣ができた。
その真ん中には、選手会長としての風格漂う堂林…
「みなさん、1カ月のキャンプお疲れ様でした。このキャンプをサポートしてくださった沖縄協力会のみなさん、球場スタッフのみなさん、そして球場に足を運んでくださったみなさん、みなさんのおかげで無事キャンプを終えることができました。ありがとうございました」
「これから広島に戻り、オープン戦、シーズンへと本格的に入っていきます。監督、コーチ、選手、球場スタッフ、全員が力を合わせて心を合わせて、一丸となって一年間戦っていきましょう!」
「そして6年ぶりのリーグ優勝、40年ぶりの日本一を必ず勝ち取りましょう!僕たちなら必ずやれます!」