カープダイアリー第8427話「秋季練習初日の紅白戦で斉藤vs田村…の意味」(2023年11月6日)
日南秋季キャンプ初日…は、”予告通り”紅白戦から始まった。
白組スタメン
セカンド久保
センター中村貴浩
サードラミレス(アカデミー)
ライト末包
ファースト韮澤
レフトバスケス(アカデミー)
キャッチャー持丸・高木
ショート矢野
白組投手と結果
斉藤3回1安打1失点
小林4回3安打無失点
森浦1回2安打無失点
紅組スタメン
セカンド羽月
ライト田村
サード内田
レフトロベルト(アカデミー)
ファースト林
センター中村健人
ショート二俣
キャッチャー石原貴規・清水
紅組投手と結果
黒原5回3安打1失点
中村祐太1回無安打無失点
新家1回無安打無失点
益田1回無安打無失点
松本1回無安打無失点
この日一番の注目はもちろん斉藤。松田元オーナー肝入りの右腕はルーキーイヤーを自身の投球スタイルを支える土台作りに割いた。岡田阪神日本一の原動力のひとり、森下翔太に現時点で大差をつけられた。
当然、キャンプ初日から新井監督はもちろん、黒田球団アドバイザーもその投球内容を見守った。
三回、先頭の石原貴規にムダな四球を与え、さらにはバント処理で羽月の足に対応しきれず無死満塁となった。打席には紅組スタメンの中では最も一軍投手への対応力を秘めた田村…。結果は真っすぐで見逃し三振、だった。
そのあと犠飛で1点を失ったがタイムリーは許さなかった。
「ここ最近だと、真っすぐの感じも良かったですし、いろいろ課題とかも見つかったので、いい登板になったかなと思います。実戦多めと言ってもらっているので、実戦の中でも練習できるので、いろいろやっていきたいなと思います」(斉藤)
斉藤に一度は花を持たせた田村は六回の第3打席で、小林の初球をライトオーバー。ケガから復帰して打撃練習再開後まだ10日余りだが、来季も開幕一軍“資格”十分だ。
来季3年目の田村には斉藤以上に“戦力”としての期待がかかる。秋山が10月31日に右膝の手術を受けたことに加えて「オリックス西川龍馬調査」のニュースが各紙を賑わせたからだ。
白組ライトでスタメン出場した末包は途中からファーストに入った。マツダスタジアムでの秋季練習以降、ウエートはファーストに傾きつつある。今季のファーストは開幕時からライアンだったがシーズン後半では堂林が軸になった。その堂林はレフトも守る。首脳陣はそのバランスを考えている。
一方、ファンが気を揉む龍馬の今後については、この日とうとうマツダスタジアムに姿を見せなかった。
…と同時にスポーツ各紙のネット報道も龍馬の案件については触れなかった。
もっと言えば、新井監督も龍馬については多くを語ろうとはしていない。それは残留を確信しているからなのか、それともすでに達観…の境地に達しているからかのか…