7月7日(バンテリンドームナゴヤ)18時開始予定の中日11回戦のみどころ

予告先発は広島が九里(6勝3敗)、中日が小笠原(4勝5敗)

3連敗中の中日は今季ワースト借金17。ほぼ”心肺停止状態”だ。しかもホームで15勝24敗1分け。借金の半分以上がバンテリンと1試合ずつ開催した岐阜と豊橋。平日開催でバンテリンが3万人を越えたのは今季一度だけ。

経営的にも危機的状況で近い将来、この球団がどうなるか?は誰にも分からない。ドラゴンズ・身売り、で検索するといろいろな話が出てくる。

中日予告先発の小笠原とは今季初対戦。左腕は毎月、一定水準の投球を続けているが打線との歯車がかみ合わず勝ち星が思うように伸びていない。

6月は3試合、防御率3・09で0勝3敗は気の毒だ。先週金曜日のDeNA戦は7回1失点だった。

右打者の被打率が・253で左打者が・208だから左の多いカープ打線が数字上はガンガン打てる相手ではない。

一方の九里は今季中日とすでに4度対戦して1完封を含む3勝0敗。対戦防御率も0・29で被打率・167、さらにクオリティスタート成功率100%。

…なのでブルペン陣も含めて3点から4・5点勝負の中で有利なのは九里の方だろう。

個々で見ていくと不調から抜け出せないでいる秋山が苦手とする左をどう打つか?打率は・294まで下がったが右は・335と今でも打っている。左は・222まで落ちた。

確変打ち放題の龍馬や、野村祐輔と昨夜も会心の組み立てをデザインした坂倉は今夜も質のいい打球を放つだろう。

小園もきのうの一発で安心することなく集中してグラウンドに立って欲しい。チームメイトも首脳陣もみんな見ている。

ただし好事魔多し。ケガやピリッとくるヤツを避けながらプレーすることも大事。

この湿気の多い中で新幹線に乗ったり、バスに乗り換えたり、あれやらこれやらいろいろ大変だ。特にレギュラー組の蓄積疲労が心配…

ゲーム差1のDeNAは東京ドーム、2・5差の阪神は降水確率50%の甲子園。これだけ詰まっているとどのチームのファンも勝っても負けても楽しむことができる。


昨夜、新井監督やナインは西日本豪雨災害を振り返り、野球に専念できることへの感謝の気持ちを述べた。まったくそうだ。ウクライナ戦争では原発炉心への攻撃や、戦術核使用の可能性が指摘され、8月6日を前に世界は混迷の一途…

欧州全域に戦域が拡大すれば中国もここぞとばかりに動くだろうし、第3次世界大戦でもう野球や五輪どころの騒ぎではなくなる…というか人類存亡の危機…生き残るのはカラスや過酷な環境でも生きるクマムシや微生物たちだけ…???

新井監督のコメントに深みがあるのは、広島に生まれ育ち、“その意味”が身に染みているからだ。度重なる大災害でも市民・県民・ファンに自ら汗をかいてでも還元しよういう姿が見られないカープ球団の姿勢は本来、「ビジパフォの呪い」や「赤傘の呪い」より遥かにハイレベルの「呪い」があってしかるべき。それを新井監督以下、ナインの力で止めている、という見方もできる。新井一家とはそういう存在なのだろう。

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