カープダイアリー第8587話「マツダスタジアムスタンドに春風、そしてひとり親家族の笑顔」(2024年4月16日)

日没前のマツダスタジアム、スタンドがずいぶん春っぽくなった。でも、それは日が沈んでもいっしょだった。過ごしやすくなった。

この試合の前まで1試合平均2・2得点の花冷えカープ打線はしかし、DeNA先発ジャクソンの自滅に救われた。

初回、秋山が7球目で四球を選ぶと、菊池も四球、小園の弱いゴロがライト前に転がって無死満塁。堂林がボールカウント3-1から押し出し四球を選び先制した。

なおも満塁から坂倉の適時打で追加点。上本の遊ゴロ併殺打の間に”平均突破”の3点目!

DeNAベンチはジャクソンの立ち直りに期待したのだろうが、球筋はバラバラで真っすぐもチェンジアップもカットボールもみな怪しい状態。

リードが2点になった三回には二死無走者から坂倉がライトスタンドに2号ソロ。その後、満塁となって床田が自慢のバッティングでその初球をレフト前に落として5対1とした。

ここでDeNAは石川にスイッチしたが、秋山がここも粘って8球目で歩いて押し出し。菊池の2点二塁打で8対1とワンサイド。

試合後半では代打宇草に2年ぶりの一軍ヒット、久保修にプロ初ヒット、石原に1号ソロが出るなど盛りだくさんの内容でスコアの方も11対2。

床田は開幕から3試合連続のハイクオリティスタート成功(7回自責2点以下)で、菊池のスーパープレーがタイムリーをアウトにすり替えて見せるなどバックも頼もしかった。

そんな中、やはりこの日一番の輝きを放ったのは特別な日を迎えた秋山だろう

先の甲子園3連戦にスタメン出場しながら無安打に終わった秋山のバットは明らかに湿りがちだった。続く東京ドームでは第1戦ベンチスタート。第2戦5打数1内野安打、第3戦は2打席三振のあと左前打…

中1日置いて迎えたこの日は秋山の36歳のバースデー。しかもゲーム前には県内在住のひとり親家庭の家族13組30人を写真撮影などでもてなした。

毎年、招待した親子にステキな思い出と笑顔をプレゼントしたい…

新井監督もそんな心意気に乗ったのではないか?張りを訴えたという野間に代えて「一番秋山」…

フル出場した秋山は5打数2安打1打点2四球の活躍で、床田、坂倉とともにお立ち台に上がりファンに元気な姿をアピールした。


秋山のお立ち台

-きょうが誕生日の秋山選手です。おめでとうございます。


「ありがとうございます」


-ファンによるバースデーソングの演奏もありました。


「1球目までに、終わって欲しいなと…」


-きょうはひとり親家庭の親子を招待されました。どういった思いで試合に臨みましたか?


「去年からやらせていただいているこの企画に、きょうも集まって下さって試合前に交流したりしたので、いいプレーができらたいいなと思ってきょうは試合に臨んでいました」


-その姿はファンの目に焼き付いたと思います。きょうはマルチヒットと今季初盗塁、内容はどう振り返られますか?


「野間選手の穴を必死で埋めるつもりでがんばりました!」


-36歳の誕生日はどんな一日になりましたか?


「チームも勝ちましたし、僕としても少しは仕事ができたかな、というクソ嬉しい一日になりました」


-メッセージをお願いします。


「去年も立たせてもらったんで、コソッと来年もここに立てるように、来年の目標を立てて、またあしたからがんばっていきたいと思います。

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