4月19日(甲子園)18時開始予定の阪神4回戦のみどころ

予告先発は広島が遠藤、阪神が大竹

前夜の甲子園でガックリポーズになったのは九里じゃなくて栗林だった。

九里はよく投げた。アリゾナ修行の成果はよく分からないがそれより何よりガッツ投法で阪神打線を7回零封。これでバンテリンドームナゴヤでの8回零封と合わせて15イニング連続無失点。4日のマツダスタジアムで阪神打線に4点を献上して五回途中で降板した反省を見事に生かした。

NHKプロ野球解説の大野豊さんがMOPに選ぶだけのことはある。結果だけじゃなくて投球内容そのものが評価に値する、ということなのだろう。

八回のターリーも阪神打線を圧倒していた。そうなると例え1点しかなくとも勝利濃厚…のはずが、そうはならなかった。一死から梅野にフォークを打たれたが2球で追い込んでからの4球目。ここを乗り切っていれば…

続く木浪に初球真っすぐを打たれて投げる球がなくなった。渡邉をカーブで見逃し三振に取って、カーブも使いにくくなった。

坂倉にとっても貴重な経験になるサヨラナ負けになった。キャッチャー勝負で梅野を抑えきれなかった。

しかし、負けゲームでもその内容には随所に見るべきものがあった。

誰も栗林を責めたりはしない。阪神打線アッパレ!

その流れを受け、意気上がる相手打線を予告先発の遠藤がどう抑えるか?

遠藤自身も先週水曜日のバンテリンドームナゴヤで5回1/3、7安打3失点、負け投手となり6日のマツダスタジアム、5回完封勝利の勢いを生かし切れなかった。

ただ、完封したとはいえ前回対戦では阪神打線に毎回の走者を許した。近本には2四球。中野にも初回、中前打された。ノイジー、大山には四球ひとつずつ。今夜は初回、二回でいかにいいリズムで投げることができるか?がカギになる。バンテリンドームナゴヤでは初回、いきなり連打されて球数が増えた。

さらに2対1と逆転してもらったのに六回、先頭のアルモンテに曾澤の構えたミットより甘目にスライダーを投げてこれが同点ソロになった。

阪神予告先発は大竹耕太郎。5日のマツダスタジアム登板など2回連続で先発を雨で流して、大雨降太郎と呼ばれるようになった。

そういえば昨夜も突然、雨が落ちてきた。

マツダスタジアムでは味方だった雨も、ビジターではそうとも限らない。

降太郎…なんとなく嫌な予感のする響きだけに、秋山の言う通り隙のない野球で接戦をモノにしたい。

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