カープダイアリー第8445話「考えて表現する力、常廣羽也斗が仮契約、マサトとハヤトの時代がやってくる」（2023年11月24日）

常廣羽也斗が赤い帽子をかぶることが決まった。都内のホテルで高山、尾形両スカウトと入団交渉に臨み、契約金１億円プラス出来高払い５０００万円、年俸１６００万円で仮契約した。

出来高が明確に示されているのは「即戦力」の期待が大きい証拠。

「いよいよプロ野球選手になるんだと実感がわいてきて、早く入りたいというワクワクした気持ちしかない。1年間一軍に帯同できる実力を持った選手になりたいです」
 
すでに多くのメディアが報じてきたように、今回のドラ１右腕には身体的な要素は別にしてもメンタル面で「創意工夫」（関係者）ができるなど森下と重なる部分が数多くある。
 
ステージのレバルが上がることで、大学野球で学んできたことをどう生かすか？
 
「残りの１カ月でしっかりコンディションを整えるのと、投球フォームなどを一つ一つ直していって、新人王を目標に頑張りたい。自分で課題を見つけて、つぶしていけるようなピッチャーになりたい」
 
さらりと、はっきりとした口調でこう言えるところが最大の武器、と言えるだろう。
 
「マサトとハヤト」と時代がやがてやってくる、という期待度、大だ。
 
新井監督、藤井ヘッドもそのあたりのことを見越して来季コーチ陣の入れ替えを行った。
 
この日、発表された新スタッフは…
 
一軍
監督25新井　貴浩
ヘッドコーチ77藤井　彰人
打撃コーチ83朝山　東洋、89小窪　哲也
外野守備・走塁コーチ80赤松　真人
内野守備・走塁コーチ90三好　匠
投手コーチ86菊地原　毅、74永川　勝浩
バッテリーコーチ81石原　慶幸
二軍
監督71高　信二
打撃・走塁コーチ85福地　寿樹
打撃コーチ84新井　良太
外野守備・走塁コーチ75廣瀬　純
内野守備・走塁コーチ72東出　輝裕
投手コーチ87高橋　建、82横山　竜士
バッテリーコーチ76倉　義和
三軍
三軍統括コーチ・矯正担当78畝　龍実
野手総合コーチ91迎　祐一郎
投手育成強化コーチ73小林　幹英

佐々岡監督のスタート時に一軍投手コーチを1年だけ務めた永川コーチが一軍に戻り、横山投手コーチが二軍に行く。

永川コーチは佐々岡監督に苦言を呈して、疎んじられたという声が関係者の間から上がっている。投手育成に対する情熱には熱いものがある。また、現役時代には故障を乗り越え、常に新たな投球スタイルを模索しながら17年間、マウンドに立ち続けた。その間に一軍登板ゼロだったシーズンが2度もある。

カープ球団は同時に岡田と藤井黎來の両右腕と育成契約を結んだことも発表した。

岡田は日南での紅白戦で新たな姿を表現しつつあった。２０１９年に3試合しか投げていないから実質5年間も一軍マウンドから遠ざかっている。今季までの永川コーチの訓えを胸に、9年目の来季に命懸けで挑むことになる。