10月3日(神宮球場)18時開始予定のヤクルト-広島24回戦のみどころ

予告先発は広島が大瀬良(11勝8敗)、ヤクルトが吉村(9勝8敗)

きのう、このチャンネルでこう記した↓

<とうとう崖っぷちに追い込まれた、徳俵に足がかかることも、もうないだろう>

<今夜、負けた時点でCSは消滅。あるいは今夜の東京ドームナイトゲームでDeNAが勝てば70勝目となり、その時点でやはりカープCS行は消える。…なんて、こんなことを書いている時点でもう可能性は限りなくゼロに近いレッド…>

そう、もうプレーボール前からそのエンディングは見えていた。

野球は集団ゲームだ。しかもスタンドのファンの力もゲームの流れを左右する。青木宣親、日米通算2730安打でフィニッシュ。完全にその引き立て役に回らされた。新井監督監督が言う通り、夏場以降、真っすぐの威力が落ちた床田で、神宮球場を包み込む「23」の巨大なエナジーに抗うことなど、とてもじゃないが無理だった。

マスメディアは「歴史的」大敗について、いろいろ分かったようなことを書いているが、どこも球団の補強が失敗している、こは書いていない。悲劇が続くウクライナじゃないが、限られた戦力では長期戦を乗り切ることはできない。

端的に言えば、ロースコア、僅少差ゲームで散々投げた投手陣が、酷暑によって心身とも疲労困憊となり、片っ端から右肩上がりの状態(ハーンや黒原ら一部、そうでないタフな選手もいる)となって「先行逃げ切り」の形に持ち込めなくなったことが9月惨敗の主因だろう。

悪いのは投手陣ではない。ポンコツ外国人しか補強せず、ドラフトや現役ドラフトで森下翔太や細川を指名しなかった松田元オーナーだ。

松田元オーナーがオーナー代行に就任した時から数えて、まるまる40年、この球団は日本一から縁遠くなっている。当然、責任は球団最高責任者にある。

繰り返しになるが、カープ球団には現在、現場戦力の強化について自身の責任の下語ることのできる人物がいない。かつての川端順編成部長(グループ長、いずれも当時の役職)のような…いったい誰がどうやってチーム編成しているのか?

仮に今季の打線にかつてのバティスタやエルドレッド、あるいはオースティンやサンタナがひとりでもいたなら、いくらなんでも最終的に3位は確保できただろうに…

失礼を承知で言えば大谷翔平ひとりにも劣るような本塁打数で、それがプロと言えるのか?もちろん忍びの術ほか、魅力的なパフォーマンスは多々あるが、しかし柵越えを豪快にかっ飛ばすのがプロでは?

きょうの都内は雨模様、祭りのあとの神宮球場のグラウンドにはもうほとんど「みどころ」など存在しない。今さら9月以降の4試合で3敗未勝利の大瀬良が好投したところで、今後に繋がる何かが見られる訳でもない。

打線は9月19、26日と立て続けに白星を献上した吉村に三度苦戦するかもしれない。

注目すべきは157安打の秋山が161安打の長岡との差をどれだけ詰めて最終戦に臨むことができるか?横浜スタジアムではきょうが最終戦の阪神近本も159安打からの上積みを狙う。

昨夜の床田は大失敗したが今夜こそ、大瀬良以下投手陣と曾澤は正々堂々、しかし死力を尽くして長岡を封じにかからなければいけない。

秋山の生き様は来季以降の打線を再構築する上で大きな財産だ。菊池ら現場の要望がトップに受け入れられ、秋山が広島移住してくれたのは“大ヒット”だった。矢野や坂倉や小園はその背中から多くのことを学んでいるはずだ…一時期打撃ベスト10の上位をうかがっていたのに今では18位にまで急降下した野間の場合はちょっと違う気もするが…


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