9月20日(マツダスタジアム)18時開始予定の広島-巨人23回戦のみどころ
予告先発は広島が大瀬良(6勝5敗)、巨人が井上(7勝5敗)
WBC世界制覇の地で、またまたマイアミの奇跡だ!
大谷翔平が日本時間の今朝あったマーリンズ戦で3打席連続の柵越えと2盗塁…51発51盗塁と数字をきっちり揃えて見せた。前日まで48発、49盗塁。初回の第1打席でフェン直二塁打のあと三盗を決めて、そこから一気!だった。
大谷翔平は8月23日(現地時間)のレイズ戦でメジャー史上6人目の40本塁打、40盗塁を達成、そこから、歩みを止めることなく、またメジャー史にその名を刻んだ。
まだ“二刀流”に多くの関係者が疑問符を投げかけていたころ「マンガのようなこと」(当時の日本ハム・栗山英樹監督)を目指す大谷翔平は独自の練習を黙々と続けていた。遠征中も、行く先々で施設を尋ねてルーティンのトレーニングを欠かさない。それはマツダスタジアムでも一緒だった。
そしてグラウンドに出ると、見たこともないようなスイング軌道でものすごい打球を飛ばした。ブルペン投球は直接見たことがないが、そんなシーンを目の当りにして「打者の方がなお凄い」と確信した。高校3年夏の岩手県大会で160キロを記録したから「投手・大谷」からスタートした感の強い二刀流だが、「打者・大谷」「野手・大谷」の魅力も無限大だった。
一平事件からのスタートでも、環境を変え、より大きな舞台に立ち、そしてシーズン大詰めで結果を出す。普通なら重圧に潰されていてもおかしくない。
翻ってカープ…大谷翔平の真逆になった。一番きつい夏場を首位で乗り越えたのに、“残暑刑”に遭い、酸欠状態のコイの群れは「家族」なのに「離散」状態のようになった。
実力、地力の定義を改めて考えさせられる事態となったのである…
9月1日、マツダスタジアムで矢野のランニングホームランなどによってヤクルトに快勝した新井カープは貯金を今季最多タイの14として首位の座にあった。
ただし2位巨人は貯金13で0・5差、一方、3位阪神は貯金3で5・5差もあった。
それがわずか3週間弱で立場激変。優勝マジックを点灯させた巨人は貯金16、2位阪神は巨人まで2位で貯金13、そして新井さんの手元にはわずか貯金3…背後につけるDeNAは貯金2…
今夜と明日の巨人2連戦に“我々”はどんな姿勢で臨むのがベストなのか?それすら分からない非常事態だ。
10日からのマツダスタジアム3連戦を森下、アドゥワ+栗林(あれ以来、再起不能のままきょうを迎えた)、床田で落とし、アシストした相手とどう戦う?
9月に入って2戦2敗の大瀬良には、もう一度、強かった時期のような投球が求められる。きのうの床田にもそれを期待したがダメだった。
CSを想定した場合、このままでは自信を持って送り出せる先発が見当たらない。玉村やアドゥワで“奇襲”をかけた方が勝てそうなくらいだ。
打線も昨夜の試合を見ての通り、秋山、坂倉、小園、矢野の左打者4人が傑出したパフォーマンスを見せている一方、四番適任者や右打者が手薄なため分断されがち、になっている。
きょう、あすの巨人戦に勝ったところで、もう大局に変化はない。それでもチケット完売でファンは大勢やってくる。あすはまたスタンドを満員にして熱中症者続出、死人覚悟?の狂気のデーゲーム…残されたキーワードは意地を見せろ!だろう。このままDeNAにも抜かれるか、それともCSで下剋上するだけの戦力を再整備するか、ふたつにひとつ…