フェニックス・リーグで打ちまくった内田湘大、田村俊介、来春キャンプで話題の中心に…
10月28日、フェニックス・リーグが全日程を終了した。雨天などのため中止などになる試合が多かった。
カープ首脳陣の意図ははっきりしていた。野手では来季に向け戦力になる可能性大の選手の打順を固定。投手では常廣羽也斗、高太一の先発適正を試した。
一番佐藤啓介
二番内田湘大
三番田村俊介
四番仲田侑仁
…の上位が固定された。4人は全試合にスタメン出場。先のドラフトでも大学生野手補強を積極補強したが、チーム内競争が熱を帯びることになりそうだ。
そんな中、育成入団1年目で支配下登録された23歳の佐藤啓介は39打数4安打、打点0、打率・102と結果を出せなかった。
高卒2年目の内田湘大は初戦で3の0だったが、第2戦からの10試合で15安打、打点5、打率・375と打ちまくり来年2月のキャンプで話題の中心となることが確定した。
今年2月、3月のキャンプとオープン戦で最も注目された高卒3年目の田村俊介は、“不発”だった今シーズンを糧に臨み、40打数14安打、チーム最多の6打点、打率・350。悔しさを胸に来季、もう一度一軍外野の一角を狙うための準備を整えた。21歳の田村俊介とはライバル関係にある24歳の中村貴浩は途中出場もありながらの33打数13安打でチームトップの打率・393をマークした。
今季最終戦で内田湘大とともに一軍デビューを果たし、ルーキーイヤーでプロ初ヒットもマークした19歳の仲田侑仁は、しかし43打数1安打と極端な数字に終わった。
野手陣のフェニックス・リーグ成績
佐藤啓介 39打数4安打0打点
内田湘大 40打数15安打5打点
田村俊介 40打数14安打6打点
仲田侑仁 43打数1安打0打点
ラミレス 24打数3安打1打点
二俣翔一 36打数8安打1打点
中村貴浩 33打数13安打3打点
ロベルト 39打数8安打4打点
名原典彦 14打数3安打1打点
前川誠太 2打数0安打0打点
清水叶人 13打数0安打0打点
持丸泰輝 12打数0安打0打点
高木翔斗 11打数1安打0打点
投手陣ではドラ1イヤーの締め括りとなった常廣羽也斗が3試合6・5・6イニングを投げイニング数17より多い20安打を打たれて9失点と“さっぱり”だった。
同じく来季、一軍定着を目指す大卒1年目総仕上げの高太一も3試合、8・7・2イニングを投げて被安打14、で3試合とも失点(計5失点)した。
ドラ1左腕で高卒2円目の斉藤優汰は3試合で被安打8、1失点。初戦で3イニング、2戦目で7イニングを投げたが3戦目は2イニング止まりだった。
遠藤淳志は先発1試合を含む2試合に投げただけで、シーズン同様、中途半端なまま終わった。
河野佳は5試合6イニングを投げて被安打4、初戦で2失点したが4試合続けて抑えた。益田武尚は5試合5イニングを投げて被安打2、無失点だった。
投手陣のフェニックス・リーグ成績
常廣羽也斗 3試合17回20安打9失点
高太一 3試合17回14安打5失点
斉藤優汰 3試合12回8安打1失点
日髙暖己 3試合6回0/3、9安打8失点
杉田健 2試合7回10安打5失点
遠藤淳志 2試合8回1/3、5安打3失点
河野佳 5試合6回4安打2失点
益田武尚 5試合5回2安打無失点
赤塚健利 4試合4回2安打無失点
辻大雅 3試合5回2/3、6安打2失点
杉原望来 3試合4回3安打無失点
小林樹斗 4試合5回7安打5失点
なお、フェニックス・リーグ序盤の出場のみに止まった前川誠太と最終戦にも投げた小林樹斗は、ともに10月29日発表で戦力外通告。
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