一級建築士試験勉強方法
こんにちは
一級建築士夫婦です。
今回は私が一級建築士を取得した際の勉強方法を書きたいと思います。
これから勉強を始める方、すでに勉強を始めている方の参考になればよいと思います。
1.一級建築士のメリット
まず初めに、一級建築士のメリットについてお話しします。
自分の将来を強くイメージできるかどうかは勉強のモチベーションに大きくかかわることなのでまずはこれを理解しましょう。
メリット一つ目は、「独占業務がある」ことです。
2級建築士の場合、マンションや非住宅の建物の設計に制限がありますが、一級建築士だと設計できる建物に制限がありません。
一級建築士でなければできない仕事があるということはとても大きく、会社に必要不可欠な人材として資格があるだけで重宝されます。
メリット二つ目は、「給料が上がる」です。
これは会社にもよりますが、建築系の会社で一級建築士を欲しがっているところは必ずと言っていいほど資格手当が出ます。
ちなみに私が現在勤めている会社では月に25,000円、妻の会社は20,000円出ています。
仮に25,000を40年もらい続けるだけで、その総額は12,000,000円にもなり単純な給料アップに貢献します。
また、資格保有者を上にあげる企業も多いため、ほかの人より早く昇進し給料アップにつながるケースも多いです。
メリット三つ目は、「自慢できる」です。
皆さんも、初めてあった人が一級建築士を持っていたら、具体的にどんな資格かよくわからなくても、すごい!と思うでしょう。
この資格は持っているだけで周りの人に尊敬される資格といっても過言ではないです。
しかもこれはただ自分を大きく見せるだけではないです。
実際に私は入社1年目で試験に合格し、実務経験2年を経て資格証を受け取りました。
自分では大っぴらに自慢したことはないですが、周りの上司からは新卒で一級建築士を受かった人材としてとても重宝されました。
初めて会う上司にすらそのことで名前を覚えてもらうことがあるくらいです。
このように、難関資格だからこそのメリットが存在します。
そして私は、新卒で受かったすごい人だ、と思われたく必死で勉強した結果合格し、会社では実際注目を集めました。
みなさんも合格した後の自分を想像して勉強に取り組んでほしいです。
2.受けるべき学校とは
前置きが長くなっておりますが、続いては学校についてです。
基本的にはこの資格は専門の学校に通います。
建築をかじっている人なら当たり前の話でしょうが、ここではどの学校に通ったほうが良いのか、個人的な意見を話します。
結論は総合資格に行け。です(総合資格の回し者ではございませんw)
と、いうのも大体の人は日建学院か総合資格学院かで悩むのではないかと思います。それぞれのメリットを簡単に言うと、日建は料金が安い、宿題も少なく、自分である程度学習を組み立てれる自習が得意な人向け。 総合は料金が高く、自習する時間も取れないくらい宿題が出て、言われたことをやり切れば受かるため、自分で学習を組み立てることが苦手な人向け。
という感じです。
そこでなぜ私が総合資格推しだというと、テキストの質と、計画分野の建物資料集がついてくるからです。
テキストの質に関してですが、私は日建学院と総合資格の2つのテキストで最初勉強しました。そこで素直に総合資格のテキストのほうがわかりやすく、端的で勉強しやすいと感じました。
日建学院も一つ一つの事柄が丁寧に説明されており一回は読んで正解だったと感じますが、これ、最後に試験に出たのいつ?といった内容のものが書いてあったり、誤字脱字がありわかりにくい内容もありました。
また、総合資格のテキストが次年度の新規問題も全部網羅していたということを知り、このテキストを丸暗記すれば絶対合格できるじゃん!と考えこのテキストが良いと思いました。
そして、計画分野の物件資料集も決め手の一つです。
今や計画の問題の多くが建物の問題となっており、巷では物知りクイズや、山勘問題などさんざん言われています。
そんな対策ほぼ不可能の問題を唯一攻略できるのが、この物件資料集です。
かなりの量で勉強するのは一苦労ですが、計画も確実に点を取るなら欲しい一冊です。
もし総合資格に通えなくてもこれだけはメルカリなどを利用しゲットしましょう。
3.おすすめの勉強方法
さて本題の勉強方法についてです。
私は受験の年の12月から勉強を開始し、平日は最低3時間、休日は最低5時間の勉強時間を確保していました。
勉強方法としては、まずはテキストから入ります。
5教科あるテキストは単元ごとに区切られているため、テキストに重要だと思うところに線を引くなどしながら読み込み、1単元が終わるとその範囲の問題を解く。といった感じで、テキスト→問題集をひたすらに行いました。
テキストでは1~2週目は過去に出た内容を重点的に理解し、3週目には過去に出ていない内容で、自分ならこういったところを出すな、と想像しながらテキストを読み込んでいました。
問題集は、やりこむと問題を見ただけで正解の番号を覚えてしまうので、一択一択をここが間違っている、だとかこの択は正解だけど不正解で出されるときはここが変えられる、と一問一答の気持ちで取り組むとよいでしょう。
また各教科の配分ですが、自分はまんべんなく行っていましたが、人によっては苦手な教科もあると思います。各教科で足きりがある試験なので、苦手な教科は勉強時間を多めに取り、苦手意識を消すのが重要です。
特に法規は最初は取っかかりにくいかもしれません。(自分も最初は苦手でした)
しかし法規に限って言えば、1問目はこの辺りを引けばよい、2問目はここらへん、というようにどこを引けばよいかがだんだんとわかってきます。
なので、問題の解説を理解できるまで繰り返し読み、法令集を引く練習をあきらめずに行ってください。
自分は最初こそ苦手でどうしようもなかったですが、苦手な部分を理解し、理解できない部分をつぶしていった結果、後半の1か月は放棄を勉強することなく本番を2失点の点数で乗り越えました。
是非苦手な分野を嫌がらず、頑張っていただきたいです。
また、学校に通っていると模擬試験が何度かあると思います。
そこで点数が悪くても落ち込まないでください。
自分は最後の模擬テストは合格点に届くか届かないかのギリギリでしたが、本番ではトータル100点を超える点数を取れました。
点数が取れなくても、むしろ覚えるべき問題の幅が増えたと思い勉強の意欲を高めてほしいです。
そこで変に良い点を取って最後に油断して本試験に落ちてしまうのが一番の最悪パターンです。
本番で合格点を取れれば道のりは何でもよいのです。
最後にテキストは最低3週はしたほうが良いです。なかなか時間が取れないかもしれませんが、気合で乗り切りましょう。
自分もそうでしたが、周りの合格した人と話しても、みんな夜中12時まで勉強していました。
4.おわりに
いかがでしたか。
これを読んでいる人はもしかしたら、一日5時間なんて無理だよ!と思う人もいるかもしれません。
しかし、難関資格を取るということはそういうことです。
私も含めほとんどの人が天才ではありません。
なので地道に積み重ねていくしかないと思います。
時間の面でも、もしこれを読んでいる人がまだ学生や、学生の親御さんだった場合は、是非時間がたっぷりある学生のうちから勉強することをお勧めします。
仕事するとなかなか時間も取れないですし、勉強どころではなくなってしまいますからね。
また筆記が終わると次は製図試験が待っています。
こちらのほうはまた別の記事で書こうと思いますが、まずは筆記を合格できるよう頑張りましょう。
それでは読んでいただきありがとうございました。
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