![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160803914/rectangle_large_type_2_c0f131111b04268fb22abb7416644c64.png?width=1200)
【都市計画】建築作品実例集 一級建築士試験対策
一級建築士試験で問われる、都市計画に関する建築事例を写真と過去問付きで分かりやすくまとめました。
一部順番を入替えていますが、ほぼ年代順での記載になります。
過去問の出題年と問題番号は、特記無い限り基本的には一級の計画のものになります。
また、誤りの選択枝については、正となるよう改変してある為、ここに記載の過去問の解答はすべて正となります。
都市計画理論
パリ改造計画(ジョルジュ・オースマン)
![](https://assets.st-note.com/img/1721962505205-b1n9HM02WZ.jpg?width=1200)
(H6年 No.24)
オースマンのパリ改造計画では、大通りに面した建築物は一定の統一感をもたせることが要求され、ビルの高さや間隔等もコントロールの対象となった。
(H25年 No.9)
フランスの首都であるパリは、城壁を取り除いた跡に環状のブールヴァールを造り、それに放射状の幹線を追加して、交通の利便性の向上と都市景観の形成を図る計画案に基づいている。
パリのヴォワザン計画(ル・コルビュジエ)
![](https://assets.st-note.com/img/1722228180261-HNQZih9G7d.jpg?width=1200)
(H29年 No.10)
ル・コルビュジエの「パリのヴォワザン計画」においては、一部の歴史的建造物を保存しつつ、古い街区や建築物を大規模に取り壊し、幹線道路等を整備したうえで、超高層ビルに建て替える提案をした。
東京計画1960(丹下健三研究室)
![](https://assets.st-note.com/img/1722228382140-2dCTJj7lRt.jpg?width=1200)
(R4年 No.2)
丹下健三研究室による「東京計画1960」では、これまでの求心・放射型の都市構造の閉鎖性に対して、東京湾に造成した人工地盤に向かって都市の中枢機能の拡大を可能とする都市構造が提案された。
(H25年 No.10)
丹下健三研究室による「東京計画1960」は、求心・放射型の都市構造の閉鎖性を否定し、都市軸の概念を導入することによって開放的な線形発展を可能にするという都市構造の提案である。
(H29年 No.10改)
丹下健三の「東京計画1960」においては、人口の過剰集中による諸問題に対し、東京湾に海上都市を建設し、線形の都市構造をつくりだす提案をした。
歴史的都市計画
ミレトス(トルコ)
![](https://assets.st-note.com/img/1722228549931-Rhgv9v2fRh.jpg?width=1200)
(R3年 No.2)
ミレトス(トルコ、紀元前5世紀頃)は、ヒッポダモスの計画による、城壁内全体に格子状に直交道路網を敷設し、都市の中央部に行政・宗教・商業施設を、その南北に住宅地を配した都市である。
カンピドリオ広場(ローマ)
![](https://assets.st-note.com/img/1722228996303-Co3jpZyj8u.jpg?width=1200)
(R3年 No.3)
ローマのカンピドリオ広場(イタリア、16 世紀)は、ミケランジェロの計画による、台形状の広場とアプローチとしての大階段、三つのパラッツォを対称的に配置することで、軸線を強調した、バロック的な広場計画の初期の事例である。
条坊制・平安京(京都)
![](https://assets.st-note.com/img/1722996679960-kILIx4o36U.jpg?width=1200)
(R4年 No.2)
平安京では、長方形の平面に対し、南北を通る朱雀大路を中心に右京と左京に分かれ、条(東西道路)と坊(南北道路)による格子の街路網をもつ条坊制が敷かれた。
江戸(東京)
![](https://assets.st-note.com/img/1722996829370-tveSM6ms3d.jpg)
(R4年 No.2)
江戸では、16世紀末から17世紀にかけて江戸城を中核とする堀の開削や海岸線の埋め立てが行われ、山の手の尾根筋の土地に大名屋敷を配し、谷筋に町人地を設定するなど、起伏に富んだ地形に対応した開発が行われた。
官庁集中計画(東京)
![](https://assets.st-note.com/img/1722997085236-auB8ZNT9lR.jpg?width=1200)
(R4年 No.2)
ドイツのエンデ・ベックマン建築事務所による「官庁集中計画」では、築地・日比谷・霞が関一帯を含む広大な敷地に中央停車場を置き、三角形に構成された大街路や広場を含んだ計画が提案された。
新都市計画
キャンベラ(オーストラリア)
![](https://assets.st-note.com/img/1722997268733-4aQ8Gb9hur.png?width=1200)
(H25年 No.9)
オーストラリアの首都であるキャンベラは、三つの都市機能(中央官庁街、市政庁、業務商業機能)を三角形の頂点に相当する位置に配置して都心部を構成し、その外側を郊外住宅地とする計画案に基づいている。
チャンディガール(インド)
![](https://assets.st-note.com/img/1722997418919-foNYh2IaU3.jpg)
(H22年 No.10)
インドのパンジャブ州都であるチャンディガールは、格子状に分割した区域(ユニット)と7段階に機能分けした道路網からなる計画案に基づいている。
(R3年 No.2)
チャンディガール(インド、20 世紀後半)は、ル・コルビュジエの都市計画理念に基づく、格子状に分割した区域(ユニット)と 7 段階に機能分けした道路網からなる都市である。
ブラジリア(ブラジル)
![](https://assets.st-note.com/img/1722997690848-0ffhLNE3ye.jpg?width=1200)
(H22年 No.10)
ブラジルの首都であるブラジリアは、ジェット機形の平面形状をもち、機体の胴体に相当する部分を政治的中枢地域、翼に相当する部分を住居地域とする計画案に基づいている。
ワシントンD.C.(アメリカ)
![](https://assets.st-note.com/img/1722997859266-cT6AmtT8uv.jpg?width=1200)
(H25年 No.9)
アメリカの首都であるワシントンD.C.は、ポトマック川から国会議事堂に至る軸に象徴的な役割をもたせ、格子状街路に放射状街路を組み合わせた計画案に基づいている。
パリのグラン・プロジェ(フランソワ・ミッテラン大統領らが主導)
![](https://assets.st-note.com/img/1722998068739-m1qpLQKylU.jpg?width=1200)
(H29年 No.10)
フランソワ・ミッテランらが主導したパリの都市計画である「グラン・プロジェ」においては、フランス革命200年を記念して、ルーブル美術館の大改修やオルセー駅舎の美術館への転用等、拠点整備による都市の再生を進めた。