大阪のことば
先日、語彙について触れた
図書館で「大阪ことば事典」という事典を借りた。大阪言葉の字引きである。
さっそく「けったくそわるい」や「どないもこないも」を引いた。
この事典の素晴らしい点は、意味だけでなく発音まで掲載されている点だ。
以前、節季(セッキ)という言葉のアクセントが稽古中に話題になった。
⤵ → ←アクセント
〇セ ッ キ
⤴ → ←アクセント
✕セ ッ キ
アクセントの違いは指摘がないと気づかない。
ホワイトボードに上記の発音記号を書いてもらい、頭では理解したつもりだった。しかし、口は理解してくれなかった。難儀だ。
同じ大阪に住み、同じ言葉を使っていても、実は違うことの発見が僕にとっては新鮮だった。
しかし、新鮮さを味わっている場合ではない。発音が違うと言葉の意味が通じないことがあるからだ。
稽古中、アクセントの違和感がたびたび発生する。アクセントは人それぞれの癖があり、なかなか直らない。なのでアクセントの罠にハマってしまう。
僕は「セッキ」でハマった。稽古が終わり帰宅し、ずっと「セッキ」のアクセントを直していた。
セッキ、セッキ、セッキ・・・をつぶやいていた。次の稽古までに直したい。セッキ、セッキ、セッキ・・・家族からウルサイと煙たがられた。
たっぷり「セッキ」した。もう大丈夫だと思った。
次の稽古がはじまり、自信をもって披露した。
⤵ → ←アクセント
〇セ ッ キ
あかんやん、、、直ってへん。。。
単語単品ならできても噺の流れに沿うと癖がでてしまうのだ。
大阪のことば、むつかしい。
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