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ご機嫌な姿を見に来ている

昨日は、落語塾の稽古でした。事情があってZOOMでの稽古となりました。
指導中、文華師匠が毎回言われるのが、氣ぃ良くしゃべりましょう、ということです。

つい、セリフをおってしまいがちなんですが、
聴き手のお客さんは何を見に来ているのかというと、演者のご機嫌な姿を見に来ているのですよ、と文華師匠はぼくたちにいわれます。

いくらうまく喋れれも、氣がのっていないと、台本を聴かされているに過ぎず、聴き手としてはたのしくない。

それより、多少とちっても、機嫌よくしゃべっている姿をみてお客さんはたのしんでくれるのですね。

ぼくたちは、うまくやらないとのほうにどうしても意識がいってしまいがちですが、機嫌よく演じていると、
「ここのセリフは、こういったほうが、おもしろいよな」
と、噺の中身のほうに意識が向いてきます。

そうなると、聴き手に伝わりやすくなるようなのです。

うまく伝えようとすると伝わらず、ご機嫌にしていると伝わっている。

内容より氣が大切なんだなと、昨日の稽古で感じたことでした。

昨日はぼくの稽古をつけてもらう日ではなかったので、自分の稽古のときにはご機嫌な状態で稽古をつけてもらえるように自主稽古していければなと、画面越しのみなさんの稽古を観ていました。

もし刺さる根多でしたら、木戸銭歓迎です。寄席代にして、さらなる刺さる根多を仕入れてきます。