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知人の中に寄席に行くときに、かならず着物をお召になる方がいらっしゃいます。

着物姿の方が寄席の中にいると、華やぎます。つい目が追っかけしています。着物姿の方の振る舞いは凛としておられ、寄席の場が引き締まる感じをうけます。

着物姿の方がいらっしゃると非日常を感じさせられます。しかし、着物姿の方からすれば、日常なのでしょう。むしろ、普段着で来ている僕たちのほうが日常から外れてしまっているのかもしれません。

肚の底から楽しむぞ、という気概が着物姿から感じさせられます。遊興の本質を捉え、豊かな時間の過ごし方や楽しみ方をご存じなのでしょう。

当たり前ではありますが、寄席は楽しむために行くのだと思います。楽しむためにそれぞれ工夫されていて、着物姿もそのうちのひとつだと捉えています。ぼくも楽しむために工夫を施して寄席に行こう。

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いっきょう@人生ログ落語作家×ビジネス落語家
もし刺さる根多でしたら、木戸銭歓迎です。寄席代にして、さらなる刺さる根多を仕入れてきます。