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言葉を立てる
今回、落語発表会演じる噺は「天狗さし」
この噺の「ある言葉」におもしろさを感じている。
ある言葉のおもしろさを立てるように組み立てて稽古を文華師匠にみていただいた。「その言葉を立てるのおもしろいな」と言われた。
文華師匠はしばらく考えたのち、「その言葉を立てるのに、もっと手前にも仕込んでおきまひょか」と、手本を実演された。俄然おもしろくなった。
文華師匠とおもしろいと思う着眼点が合ったことが嬉しかった。と同時にさらにおもしろくするという着眼点の違いにプロの追求の深さを感じた。
文華師匠の素材をおもしろくすることの引き出しの多さと、おもしろくする意欲が噺に息吹が吹き込まれ、聴き手の想像力が引き出され、笑ってしまう。
ただ言葉と立てるにとどまるのではなく、「さらに」追求することで「もっと」おもしろくなる。素材が活きるのだ。とそう思った。
「おもしろいと思う着眼点」と「おもしろくする着眼点」をもち、おもしろい素材を、しっかり活かしきれるよう、追求と工夫をして、笑っていただけるよう稽古に臨む。
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